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生協本部が移転 花谷会館老朽化に伴い

2016.01.16

京大生協の本部が現在の花谷会館から吉田購買部2階へ移転することが明らかになった。花谷会館の老朽化が進み、耐震工事も難しいと判断されたため。現在行われている吉田購買部の耐震工事が終了する3月末をめどに移転する。

今年で築68年となる花谷会館は、傷みが激しいため耐震工事ができず、今後の使用は難しいと判断された。移転先となる吉田購買部の2階は以前京都大学交響楽団が使用していた場所で、同団の新学生集会所への移転により空いたスペースを生協が利用する形となる。現在吉田購買部は建物の老朽化に伴って耐震工事が行われているため、移転作業は工事終了後に進められる。またその影響で建物1階のショップも閉店しており、4月初旬に予定されているリニューアルオープンまでの間、共北ショップとの合同仮設店舗が営業されている。

花谷会館は、1945年に広島に投下された原爆の被害を調査中、枕崎台風に襲われ犠牲となった花谷暉一氏の死を悼み、兄である正明氏が学生の福利厚生のため京都大学へ提供した建物。その後京大生協が建物を引き継ぎ、本部として利用している。なお、今後の会館の利用方法についてはまだ決まっていない。