元寮生の会 吉田寮の意義訴える学習会 建築的意義を強調
2026.07.16
当時の写真を見せながら語る山根さん(右)
山根さんは2011年に吉田寮食堂の取り壊しの話が出た後、食堂と現棟の実測調査を実施。食堂が1889年に第三高等中学校寄宿舎の食堂として作られたものを移築した、京大現存最古の建造物であることを明らかにした。その旨の論文を当時の京大副学長らに提出し、食堂の取り壊し撤回に寄与した。また現棟は、1912年に解体された京都帝大の寄宿舎の木材を利用して翌13年に再構築された建物であることも指摘した。山根さんによれば、京都帝大の寄宿舎は、第三高等中学校寄宿舎として1889年に建てられた建物を98年に受け継いだという。
学習会で山根さんは、図面や写真を多用しながら、現棟の建築的意義を説明した。現棟には良質な松や欅などが使われているといい、「今は手に入らない非常にいい木材」と強調した。また、現棟は「学生が主体となってきた場」であり、「学生の文化を引き継ぐ現棟を大学の文化と一体化させて残すべき」と訴えた。(鳥)
