文化

漢字で見る動物の世界 「ぼくらの漢字動物園」展

2026.07.01

漢字で見る動物の世界 「ぼくらの漢字動物園」展

企画展の様子。動物と漢字を組み合わせたクイズが並んでいる

漢検漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)(東山区)にて、企画展「ぼくらの漢字動物園」が開催中だ。「動物」と「漢字」を掛け合わせてクイズや映像資料などを展示している。体験を通して子供から大人まで3世代にわたって楽しく日本語や漢字に親しみ、「気がつけば漢字が身に付いている」体験をしてもらうことをコンセプトにしている。

ミュージアムに入ると、約5万字の漢字が書かれたタワーがあり、その量に圧倒される。漢字の多さを知ってもらおうと、世界最大の漢和辞典『大漢和辞典』に掲載されている漢字が全て並んでいる。その他、常設展には来場者がゲーム感覚で漢字に親しめる展示が多くあった。

企画展に入ると、まず「窮鼠猫を噛む」といった動物の漢字を含む故事成語が掲示されている。そこには、家族と問題を出し合って楽しむ子供たちの姿があった。この展示は、順路が進むにつれて照明が暗くなり、まるで動物園で一日を過ごしているかのように設計されている。奥へ進むと動物にまつわる漢字の知識を交えたクイズが並んでいた。ここは、漢字の知識がなくても楽しみながら漢字やその文化的背景も自然と学べるよう工夫されている。隣には漢字検定で実際に出題された問題のクイズもあり、難易度は高いながらも楽しく挑戦することが可能だ。筆者が一番面白いと感じたのは、「サルと読む『猿』以外の漢字」を選ぶ問題で、答えは知らない漢字なのだが消去法や雰囲気で考えることができ達成感を味わうことができた。

順路を進んで行くと、展示は夜の動物園に移り変わる。ここでは夜行性の動物の動く様子とその動物の漢字や紹介が映し出される展示があり、まるで実際の動物園を訪れたような気分になる。そこでは、「鼯鼠ももんが」などの難しい動物の漢字やその生態もビジュアル的に覚えることができる。

企画展を通して筆者が興味深いと思ったのは、「漢字ポケット」というオリジナルゲームである。これは端末上に表示される動物の漢字をドラッグして、かごの中にあふれないように入れていくゲームで、楽しみながらその漢字を覚えることができる画期的な企画だと感じた。

本展では、ほぼ全ての展示に英語が併記されているうえ、海外と日本の十二支の違いなどの海外と比較した文化も紹介されているため、日本文化に興味のある外国人観光客も楽しめる構成となっている。また、展示を通してビジュアル資料・クイズ・スタンプ・フォトスポットなど、漢字のよく分からない小さな子供でも十分に楽しむことができ、漢字に親しみを持つことができる。開催期間は10月12日まで。月曜日休館。平日の入館料は一般900円、大学生・高校生600円、中学生・小学生400円、未就学児無料。(埜)

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