インタビュー

守り重視で百戦錬磨の強豪目指す 創部百年! 京大フィールドホッケー部

2026.06.01

守り重視で百戦錬磨の強豪目指す 創部百年! 京大フィールドホッケー部

練習中、ボールを操りグラウンドを疾走する松下さん(写真左)

日が沈みゆく農学部グラウンド。スティックを使って硬球を運び、相手を避けながらゴールを目指して、時に時速150キロに迫るシュートを決める――「京大フィールドホッケー部」の練習風景だ。今年創部百年を迎えた同部を率いる主将の松下京之輔さん(工3)と、堀鱗太郎さん(文4)の2人に、部での活動についてお話を伺った。(郷)

ホッケー部に迫る!!


――ホッケー部の活動内容は。

毎週月水金の17時半以降と、土の午前中に農学部グラウンドで練習しています。現在の部員は16名と、試合で最低限必要な11名を超えてはいるものの、人手不足が課題です。

松下 1日の練習メニューは、1対1で縦パスを返し合うストロークや、シュート練習など基礎練習を中心にしています。ポジションごとの動きを確認し、戦術を磨いています。

年間を通して、ほぼ休みはありません。4~5月頭は新歓で、そこから7月頭まで春リーグがあります。期末休みを挟んでOB戦があり、9月頭には七大戦。その後、12月にかけて秋リーグがあります。年明け以降はより基礎的な練習を行い、1回生が試合に出場できるように育成します。

――今のホッケー部は攻めのチームか、守りのチームか。

松下 守りのチームです。そもそもホッケーは、あまり点が入りません。人手不足なこともあって、試合では経験者をゴール付近に配置することで失点を抑え、接戦に持ち込もうとしています。

――ホッケー部の「強み」は。

松下 各代にばらけてホッケー技術の突出した子がいることでしょうか。そのおかげで、チーム全体として困ることはありません。

初心者から始めやすいところです。実際、今の部員の大半は未経験で入部しています。また、松下さんなどの経験者かつ核となる選手が部を引っ張っているところも強みです。

主将として得点を!


――松下さんは、主将になって何か変化はあったか。

松下 今まで以上に自分がやらなきゃという思いが芽生えました。例えば、得点に結びつく技術を向上させ、数少ないチャンスをものにしたい、とより願うようになりました。点の入りやすいPC(ペナルティコーナー)(*)時に自分で得点を取れるように、日々練習に励んでいます。

(*)PC(ペナルティコーナー)
 守備側がサークル(自陣のゴールを中心とした半円)内で反則をした場合などに攻撃側がサークル上から開始するセットプレー。守備側は5人で守らなければならず、攻撃側に有利な展開となる。

――先日の阪大戦(下記事を参照)では、PCの場面もあった。

松下 はい。ただ、決めることは出来なくて……。試合では、PCの数は阪大とあまり変わらなかったものの、力の差を痛感しました。力負けです。阪大の方が、こういう場面ではこう動くという決めごとに従ってプレーできていたと思います。

意思疎通で失点防ぐ


――同試合では、堀さんのポジションが普段と違った?

はい。高校の頃からGK(ゴールキーパー)だったのですが、部員が少なく、最前線でボールを奪い合うFW(フォワード)として出場しました。

――実際にFWで出場してどうだったか。

GKとは全然違うなと。GKだと後ろから俯瞰して試合を見られていたのですが、FWでボールを持っていると目線が限定的になっていました。

――試合時には、マネージャーが終始撮影していた。

はい。試合後などに、ビデオを皆で見て意見を出し合うのですが、これがかなり面白いです。例えば、自陣での守備の仕方や意識について、GK目線の意見を出す一方、DF(ディフェンダー)の意見と擦り合わせて両者の意思疎通を図っていきます。こうした取り組みの結果、次の試合の失点を減らせていると思います。

そもそもホッケーの試合の失点は、GKとDFとの意思疎通の食い違いによるものです。判断がずれていって相手の一人が視界から消え、攻撃する隙を与えてしまうことで失点に結び付きます。

左から松下さん、堀さん。手には愛用のスティックを握る



熱中できるホッケー


――ホッケーはどのような存在か。

ホッケーは高校から始めて、今も続けています。ユーチューブを開くとホッケーの動画が大量に流れるなど、もはや生活の一部です。

松下 私も高校の頃に、ぬるっと始めてもう6年目。自分の中で明確に熱中できるありがたい存在です。練習を繰り返す中で、ある日突然できるようになったり、試合で活躍できたりするのが楽しいです。

――今後の目標は。

松下 今、チームは2部リーグに属しているので、2部優勝、そして入れ替え戦に勝利しての1部昇格が目標です。また、未経験者をうまく伸ばして戦えるようにする仕組み作りの仕上げにも取り組んでいきたいです。

――ありがとうございました。

相手からボールを奪おうと練習に励む堀さん(写真奥)



春リーグ初戦 阪大に0―2で完敗


5月3日、グリーンランドみずほホッケー場(京都府船井郡京丹波町)で行われた大阪大との一戦は、京大が0―2で敗れた。京大は僅かな得点のチャンスを生かせず、春リーグは黒星スタートとなった。

フィールドホッケーの試合は、4Q(クォーター)制で1Q15分。相手陣のゴールにボールを入れると1点が入り、4Q終了時に得点の高い方が勝つ。

試合が動いたのは2Q。小雨が降り始める中、阪大は京大のロングパスを奪って、そのままシュート。ボールはゴールに吸い込まれ、阪大が先制点を奪った。ただ、ピンチの後にはチャンスあり。京大は1Qに続いてPCを得るも、シュートは相手のGKに阻まれて無得点に終わった。

その後も膠着状態が続いたが、阪大は4Q開始直後に、GKと1対1で勝負できるPS(ペナルティストローク)という最大の得点チャンスを獲得。見事シュートを決めて2点目を入れた。京大は相手陣に攻め入るも得点には結びつかず、ここで試合終了となった。

京大の次戦は6月14日。同ホッケー場で神戸大を迎え撃つ。2部優勝という目標のためには勝つしかない一戦となり、今後も目が離せない。

赤のユニフォームを纏い、自陣でボールを死守する京大