京大 資金運用に専門家起用 自立した大学経営を目指す
2026.04.16
自立的な財政基盤の確立のイメージ図(昨年12月19日の記者会見で配布された資料より編集部で作成)
京大はこれまで、将来の収益予想が困難なリスク性資産の運用やその手法の高度化を進めてきたが、運用規模の拡大や国際市場の変化に機動的かつ一貫して対応する体制に課題があったという。CIO新設により、CFO(最高財務責任者)の統括のもとで運用戦略の立案・実行を一体的に担う体制へと移行し、資金運用機能の戦略的強化を図る。学内の資金運用管理委員会が基本方針の審議・監督を担い、CIOがその方針に基づき運用の指揮や運用チームの人材育成を行う。
京大は現時点で資産配分などの大幅な見直しは予定していないが、中長期的な運用高度化の検討を進める方針。運用益は使途を限定せず、財政の安定性と持続性を支える財源と位置付ける。
京大は卓越大制度による助成終了時点で、1.2兆円規模の独自基金を造成することを目標に掲げている。CIOの設置はその運用基盤を強化する狙いがある。卓越大制度では、外部資金から独自基金に積み立てた額の2倍の助成金を受け取ることができる。ただ、支援額の増額を直接の目的とするものではなく、あくまで中長期的な収益基盤の確立を目的とするという。
また、外部委託型ではなく内部型のCIOを置くことで、運用に関する知見を学内に蓄積し持続的な運用体制を構築する方針だ。CIOの拠点は吉田キャンパスとし、対面とオンラインを組み合わせて運用機関と連携する。運用状況はこれまで同様、半期ごとに公表される。CIOは、東大が24年4月、阪大が25年10月に新設している。
