関西学生野球 春季リーグ開幕 投打かみあわず無念の4連敗
2026.04.16
九回表、犠牲フライで1点をもぎ取った山崎=4月11日、阪神甲子園球場
4月5日 京大0-1関学 ピンチで痛恨エラー 接戦落とす
わかさスタジアム京都(右京区)で行われた関西学院大との2回戦。先発・渚阿貴(工3)が好投をみせたものの、打線が1安打と沈黙した。
序盤から渚の快投が光った。見事な緩急で三振の山を築き、五回途中までパーフェクトピッチング。流れを引き込む投球で、先発としての役割を十二分に果たした。
しかし、打線が好機を活かせなかった。一回表、リードオフマン・田澤叶羽(農2)が左前打を放つと、すかさず盗塁を決めて無死二塁に。チャンスを作ったが、後続が凡退し先制とはならなかった。二、三回も、制球の定まらない相手先発を前に得点圏まで走者を進めたが、あと一本が出ず、試合は硬直したまま中盤にもつれ込んだ。
最大のチャンスが訪れたのは五回表。8、9番が四死球で出塁すると、続く田澤は送りバントを決め、1死二、三塁に。2番・髙井晴樹(農2)は2球で追い込まれたが、粘りを見せて四球を選んだ。満塁で打席に立ったのは、主将・松本径一郎(工4)。しかし力んだか、関学の2番手左腕の変化球を打ち上げて捕邪飛に倒れた。4番・山崎慶(文4)も変化球を引っかけてセカンドゴロとなり、結局三者残塁。京大側スタンドからはため息が漏れた。
均衡した試合に風穴を開けたのは関学だった。五回裏2死の場面、渚から初めて安打を放つと、二塁を陥れ、得点圏に走者を置く。続く打者は内野ゴロに打ち取ったかに思われたが、打球がイレギュラーに跳ねた。ショート田澤が後逸する間に二塁走者が生還。不運なエラーで先制を許し、これが試合を決める1点となった。
この試合、京大の与四死球は2つ、関学は7つと、相手の方が粗さが目立った。勝てる試合ではあっただけに、1つのミスがいっそう手痛く響いた。(梅)
4月11日 京大1-3同志社 好守備も適時打出ず
阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われた同志社大との初戦。ロースコアの試合展開となったが打線がつながらず、1―3で敗北した。
試合の舞台は快晴の甲子園。近田怜王監督によると甲子園では「選手の目が輝く」が、「目的は甲子園でやることではなく勝つこと」だと前々から釘を刺してきたという。
京大の攻撃は一回表、2死から髙井、松本が連続でヒットを放ち、山崎が四球を見て満塁とした。しかし6番・金澤太我(医2)は変化球に翻弄され、見逃し三振に倒れた。
続く一回裏、前試合で六回1失点の好投をみせた京大の先発・渚は、先頭こそ抑えたものの続く2人の打者にヒットを打たれ、犠牲フライで先制点を許した。
渚は三、四回にも得点を許し、四回途中3失点で無念の降板。2死二塁でマウンドに上がった2番手・朽網和正(経3)は安打こそ許したが得点を与えなかった。
六回表、京大は髙井がヒットを放って出塁し、松本が四球を見送り2死一、二塁としたが、山崎がレフトフライに倒れ、無得点に終わった。
五回から登板した谷村亮磨(医3)は好投。六回には2死二塁のピンチを背負うが、ファウルライナーをサードの松本が飛び込んで捕球し、ここを切り抜けた。七回1死一塁の場面ではショート田澤・セカンド渡辺祥大(法3)の見事な連携で併殺とした。谷村は守備の援護もあり四回無失点で最終回に望みをつなげた。
九回表、髙井がヒットを放ち、この日初めて無死から走者を出す。同志社大にエラーが出て、無死一、三塁のチャンスとなると、5番・山崎がライトの深い位置にボールを運び犠牲フライで1点をもぎ取った。しかし追いつくことはできず、2点差で悔しい敗北を喫した。
試合後近田監督は、この試合の印象について「野球としてちゃんと試合はできている」とし、打線を「どうつないでいくか考えていきたい」とコメントした。(轍)
4月13日 京大1-8同志社 先制点守り切れず大敗
GOSANDO南港野球場(大阪市住之江区)で行われた同志社大との一戦。京大は序盤の1点を守り切れずに8点を失い、これで4連敗となった。
京大の先発は谷村。緩いカーブと角度のあるストレートを織り交ぜる投球で、一回表はわずか10球、三者凡退でしめた。すると一回裏、京大はヒットと四球で2死一、三塁のチャンスを作る。5番の坂井康希(法4)はサードゴロの当たりを放つも、サードが捕球できずにタイムリーエラー。幸先よく京大が1点を先制した。次の松原悠樹(農2)がデッドボールで2死満塁とチャンスを広げるも、7番の渡辺は空振り三振に倒れ、追加点を取ることは叶わなかった。
再び試合が動いたのは四回表。谷村はヒットとデッドボールで1死一、二塁のピンチを迎えると、続くバッターにタイムリーツーベースを浴び、1―1の同点とされる。さらに、次のバッターに対しては、暴投の間に逆転を許した上、サード坂井の失策もあって追加点を献上。その後、2死一塁とするも、盗塁を許して2死二塁のピンチを招き、タイムリーヒットを打たれたところで、櫛田琢人(経4)に投手交代。京大は、この回一挙4点を失った。
同志社大の勢いは止まらず、櫛田は五回も六回も捕まって4失点を喫した。京大打線は五回裏に1死二塁のチャンスを作るも、続く山崎は見逃し三振、田澤はショートゴロに打ち取られて無得点。以降は得点圏まで進むことができず、1―8と大敗した。
近田監督は、本紙の取材に対して「初めて大崩れした試合となった」と振り返った。その一方、「課題にしていた先制点も取れ、守りで崩れなければ勝てる事を改めて確認できた」とも述べた。「悔しい連敗が続いているが更に成長して次節を迎えたい」と意気込んだ。(郷)
近田監督の話
(今年度の目標は)変わらずリーグ優勝です。
(今年度のチームに期待することは)スローガンとして「一体感」を掲げています。チーム一丸となって戦い抜くことを選手たちに期待したいですね。
(守備のチームか、打のチームか)守備のチームと言いたいところですが、エラーも出ているのでなんとも言えません。ただ、打のチームではない。守備を中心に、最後には僅差で勝ち切れるようにしたいです。
(どのような戦術をとっていくか)足を絡めた戦い方は、ずっと続けている戦術でもあり、引き続き意識していくつもりです。試合を決める一発を打てる選手はほぼいないので、勇気をもって盗塁するなどし、効率よく点につなげていきたいです。
(今年度の注目選手は)野手ではショートの田澤とレフトの髙井、投手では渚、谷村をチームの軸としてみています。
(前年度からの変化は)前年度のチームは、4回生の個々の実力が圧倒的に高かった。今年度はそこが抜けたので、個々の実力に頼らず、とにかくチームで「束になって戦う」ことを意識するように変わってきたと思います。
(聞き手:轍)


