時間給職員にも通勤手当 法改正受け変更(2019.10.16)

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京大は9月25日、第10回役員会で国立大学法人京都大学事務局員(特定業務)就業規則など5つの規程の改正を決定し、同日発表した。これにより、事務局員(特定業務)、再雇用教職員、時間雇用教職員について、新たに通勤手当が支給されることとなった。

今回の改正は、2020年4月1日より施行される「短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律」の規定を踏まえて、京大が検討した。改正されたのは通勤手当の支給のみで、法律の施行と同時に手当の支給が開始される。また、特定有期雇用教職員のうち、年俸制の契約を交わしている教職員については、給与制度の形態が違うため従来通り通勤手当は支給されない。

京大病院で「無給医」25人 文科省が調査結果発表(2019.07.16)

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6月28日、文部科学省は大学病院で働く医師・歯科医師の給与支給状況などについての調査結果を発表した。京都大学医学部附属病院では、給与を支給されていなかった者が138人いたことが分かった。このうち、今回の調査を受けて大学が今後給与を支給することが適当と判断した、いわゆる無給医は25人だった。

文科省は、全国99大学108附属病院に対し、教員・初期研修医を除く医師・歯科医師を対象に、2018年9月の給与支給状況と、雇用契約の締結状況、労災保険の対象となっているかについて調査を要請した。調査は今年1月から5月に行われた。その結果、研修などの目的で診療に従事するため給与を支給されていなかった者が5785人に上ることが分かった。このうち2191人について、給与を支払うことが適当とされた。

京大は今年1月に各診療科に対し書面によるアンケート調査を行った。調査対象の787人のうち研究生・研修員である25人について、研究や研修活動の一環として診療を行っているため給与を支給しておらず、雇用契約や労災保険も必要ないと判断していたことが分かった。京大は今回の調査を受け、労務管理の専門家の助言により、今後給与を支払うこととしたという。

また、これ以外に京大病院で診療を行う113人について、給与を支給しておらず今後も支給しないことが分かった。この113人については、本務先として他の医療機関に勤務しており、本務先の用務として京大病院で診療に従事していたため、給与を支払わないことが適当と判断したという。

京大は本紙の取材に対し、「再び同様の事案が発生しないよう、医師等の適切な雇用・労務管理等に努める」と答えた。

湯川秀樹 終戦記の日記公開 原爆研究への関与示す(2018.01.16)

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基礎物理学研究所・湯川記念館資料室は12月21日、湯川秀樹(1907~81)の日記に書かれた内容を公式ウェブサイト上で公開した。45年のアジア・太平洋戦争末期についての記述があり、原爆研究へ関与したことが示されている。
湯川の没後、遺族が1938~48年の研究日誌15冊を基礎物理学研究所に寄贈しており、45年の1~12月分のうちの3冊が公開された。湯川の書いた字が癖字であるため読みづらく、物理学者の小沼通二・慶應義塾大学名誉教授らが2016年から解読を進めており、解読が終了したため公開に至った。
アジア・太平洋戦争中、旧日本海軍は京都帝大の研究者に原爆開発の研究を依頼した。「F研究」と称されたこの研究には、当時京都帝大の教授だった湯川も関わっていたとされている。本人は、原爆研究への関与を公にしておらず、今回公開された日記から原爆研究への関与を裏付けられるかたちとなった。
湯川は1945年の1年間で計3回F研究について言及している。6月23日付の日記では、「F研究 第一回打合せ会 物理会議室にて」と記しており、研究の主導者である荒勝文策教授ら12名と会議をしたことがわかる。
そのほか、広島へ原爆が投下された翌日の8月7日には「広島の新型爆弾に関し、原子爆弾の解説を頼まれたが断る」と書いており、8月9日には、合国の発したポツダム宣言を正確に写し取っていた。また、昭和天皇が宣言受託を玉音放送で表明した8月15日には、「大東亜戦争は遂に終結」と書いており、9月6日には広島・長崎の原爆投下による被害者数を詳細に記している。
湯川とも交友のあった小沼教授は、湯川が戦争の話題に触れていることについて「太平洋戦争に強い関心を寄せていたのではないか」と語る。

総合博物館 東西縄文土器特別展 国宝の火焔型土器など展示(2017.09.16)

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 9月9日から、京都大学総合博物館で「火焔型土器と西の縄文」が開催されている。主催は京都大学総合博物館・信濃川火焔街道連携協議会・新潟県立歴史博物館で、国宝の火焔型土器3点を含む1700点以上の縄文土器や土偶などを展示している。
火焔型土器は、現在の新潟県にあたる地域で5000年ほど前に作られていた縄文土器の一種で、炎のような装飾がついた形状が特徴的だ。2016年には、火焔型土器を含む同地域の文化財が『「なんだ、コレは!」信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化』の名で文化庁の日本遺産に指定された。
特別展は、新潟県の博物館から集められた所蔵品の展示を中心とする第一部と、京都大学の所蔵品や京大における考古学の歴史などを扱った第二部からなる。両展示を通して、同時代における東西の縄文土器を比較できるため、もともと淡白だった西日本の土器が東日本からの縄文土器に装飾する文化の流入でどのように変化したかを見ることができる。
特別展は10月22日まで開かれる。開館時間は9時30分から16時30分で、月曜日と火曜日は休館だ。入館料は大人400円、高校・大学生300円、小中学生200円。(鹿)

日研生座談会 京から始める国際交流(2017.09.16)

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「日研生」という名前をご存じだろうか。一年間、京都大学に在籍し、「日本語・日本文化研修プログラム」に参加している学生のことをいう。海外へ留学するプログラムについては目にする事が多いが、海外から京大へ留学するプログラムについてはあまり見かけない。そんなプログラムの一つに日本語・日本研修プログラム」がある。プログラムに参加している日研生の日本での生活を知るために、2016年秋から日本に留学し、研修期間の修了を控えた6人の日研生に様々な話題について話し合ってもらった。(編集部)

日本語・日本文化研修プログラムとは

母国で日本語・日本文化を専攻している学生が対象。日本と将来関わりながら、国際交流の中心となる人物を要請することを目的としている。当プログラムに参加するためには、分かりやすい日本語の文章を読むことができ、日常会話をネイティブに近いスピードで聞き取れるレベルの日本語を身につけていることが必要となる。京都大学には10月から翌年9月までの一年間在籍する。毎年22人の外国人学生が当プログラムに参加している。授業内容は、日研生のために設計された日本語に関する授業のほか、日本の文化や社会を理論的に学習するための実習授業も組み込まれている。修了条件として、授業や実習に参加して単位を取得することに加え、日本語や日本文化をテーマとした研究論文を作成することが必要である。

日本語との出会い

司会 日本語を勉強し始めたきっかけを教えてくださいい。
ダニエル アニメや漫画に興味があり、もとの言語で読みたいと思って、17歳の時に日本語を勉強し始めました。当時は独学でしたが、大学進学の際に本格的に日本語を学びたいと思い、日本語学科に入りました。日本語を勉強していくにつれて、構成や語順が母国語と異なる日本語を話すことが楽しくなり、だんだん日本語そのものについて学ぶことが勉強の目的になりました。
ダオ 私は特にアニメなど日本文化に興味を持っているわけではなかったのですが、タイでは日系企業が多いように感じるので、日本語を身につけることができれば就職しやすくなるのではないかと思ったのがきっかけでした。
ツェベルマ 実は高校生のころに日本語を少し勉強していた時期があったのですが、ひらがなの「ぬ」と「ね」の違いがわからなくて一度はやめました。なぜ日本語を学ぼうと思ったかと聞かれると、あまり理由が思いつきません。モンゴルで在学していた大学の中に、「日本語センター」という場所があり、そこに入って日本語を勉強しました。
ヨンレ 言語に興味があり、最初は趣味で日本語を勉強していたのですが、韓国語と日本語は文法事項において共通点が多く、日本語を早く習得することができました。しかし、敬語が難しいなと感じ、趣味よりは専攻科目として勉強したいと考え、大学で日本語学を専攻しました。
ジチャン 私は中学校のころから日本語を勉強していました。私の学校には日本語を勉強すると学費が免除されるという制度があり、節約できると思って日本語を選びました。その後、「名探偵コナン」などを見ているうちに日本語が好きになり、大学でも勉強したいと思い日本語を専攻しました。
シカン 私も日本語を勉強し始めたのは中学生からですが、最初は自分の意志ではなく、父に勧められて日本語を選択しました。しかし今では日本語を勉強していてよかったと思っているので、父に感謝しています。
ジョセフ ハワイには日本語を話せる人がたくさんいるので日本語に対して興味を持つようになり、日本語を勉強しはじめました。大学では経済学を専攻していたのですが、日本語を勉強することで好待遇の奨学金が得られるということで日本語を専攻するようになりました。

日研生を選ぶ理由

司会 学部留学という道もあったと思いますが、なぜ日研生のプログラムを選択して日本に留学しようと思ったのでしょうか。
ダニエル このプログラムに参加すると奨学金がもらえてお金を節約できるのでこのプログラムに応募しました。
ツェベルマ 私は、モンゴルの田舎の出身で、高校生時代は学部留学に関する情報がなく、日本語を勉強し始めたのは、モンゴルで進学した後でした。なので、今さら日本に学部生として留学するわけにもいきませんでした。
ヨンレ 私も日研生のプログラムについてはよく知らなかったのですが、大学の先生に紹介してもらいました。このプログラムには世界の様々な国の人が参加しているので、日本語を学ぶだけではなく、多様な経験ができるという点で非常に恵まれた良いプログラムだと思って応募しました。
ジチャン 私の学校では、学部留学は私立大学へ留学する場合が多く、京大のようなレベルの高い大学へ留学する機会が少ないため、日本語や日本文化について学ぶことができ、京大へ留学することのできるこのプログラムを選びました。

日研生の将来

司会 皆さんは日本語を勉強しているわけですが、母国に帰った後はどのような進路を選ぼうと考えていますか。将来の夢などもあればぜひお聞きしたいです。
ダオ 大学を卒業したら日系企業に二~三年ほど勤めたあと、大学に戻って経営修士課程に進学するか、また留学するかもしれないです。
ツェベルマ モンゴルで文部科学省の大臣になることを目指しています。京大に来て、西欧諸国や中国など経済発展をしている国の人から話を聞き、自分の国と比較すると彼らの学問をする環境は非常に恵まれていることがわかり、モンゴルでもいろいろなことが学べるような環境を整えたいと思ったからです。
司会 モンゴルのどのようなところが不満でしたか。
ツェベルマ 部活という制度がないんですよ。あってもバスケくらいです。言語にしても、英語しか学べないし、英語も(大学)2年生から学んでも話せるようにはなりません。また楽器など美術的なものや美学的なものも全然やってないです。
司会 なるほど。美術部とか吹奏楽部みたいな部活を作ってみたいということですね。
ツェベルマ はい。
ヨンレ 私は高校の教師を目指しています。日本語の先生になりたいという夢を持っています。
司会 高校に日本語の専攻があるんですか。80年代頃まではフランス語だったんですけど、今は中国語と日本語が主流かなと思いますね。だいたいの高校で日本語を学べますが、基礎の段階までしか教えません。
ジチャン 私は帰国したらまずは大学院に入りたいです。もし大学院で本当に学問が面白いと思ったらさらに進学したいです。ひとまず今の段階では、本を出したいと思います。自分で学んだ知識を書いて人に見せるという仕事がしたいです。また、新聞社や放送局などメディア系の仕事に興味を持っています。
シカン 私は帰ったら中国の大学院の試験を受けようと思います。日本語学科の大学院に入って、もし機会があれば、ぜひもう一度日本に来たいと思います。就職はまだ考えていないです。

ここが良かった日研生

司会 日研生のプログラムの話に戻りますが、なにか面白いプログラムはありますか。11月に奈良見学に行ったことです。その時にみんなでバスに乗って、奈良で遊んだり、色々なことを体験してきたんです。11月までは、そんなに親しくない気がしてましたが、奈良見学を通して、みんなで冗談など様々なことを話し合えるようになって良かったと思います。また高校に見学に行ったのも面白かったです。普通に留学しても日本人の高校生と話し合える機会はあまりないんですよ。日本の各地に行きましたが、それは時間とお金さえあれば行けるんですよね。だから、京大の正式な日研生という良いプログラムの中で生き生きとした高校生達と交流できたのは、非常に良かったと思います。今、特に女子高生の間では韓国のアイドルグループが人気なので、あちこちから韓国語で「おはよう」「好きだよ」のようなあいさつをしてくれて、私が芸能人になったような感じがして面白かったです。
司会 高校で部活を見に行ったと思いますが、印象に残った部活はありましたか。
全員 相撲部。
ツェベルマ 後は書道部ですね。女の子がテーブルの上に座って集中してやっていました。私も一回やらせてもらいましたが、すごく面白かったです。
司会 他に何か面白かったことはありますか。
ツェベルマ 京大で受けた古文の授業です。
司会 何を習いましたか。
ツェベルマ 『源氏物語』ですね。でも、現代語訳とかがついていたので研究というより鑑賞に近いものでしたが。
ダニエル 僕は『源氏物語』より『方丈記』が好きでした。ザ・古文じゃなくて、もっと後の時代に書かれた作品なので、少し分かりやすかったです。
シカン 私は『徒然草』に出てくる恋に対する描写が一番印象深かったです。
ダオ 他に、岐阜県への修了旅行も楽しかったです。
ダニエル 合掌造りが美しかったです。
ジチャン 2月だったからすごく雪が積もってて…
ジョセフ 僕の出身地では雪は降らないので、白川郷はすごく寒くてつらかったのもあるんですけど…。でも美しかったので、多分いつまでも忘れられない素敵な思い出になりました。
司会 他に面白かった授業はありましたか。
シカン 私はやっぱり発表の授業が好きです。
ジチャン ディベートや企画会議がすごく斬新で、母国ではやったことのないものなので面白かったし、能力も上がりすごくいい体験になったと思います。ディベートでは二つのグループに分かれて安楽死や原子力発電に賛成か反対か、などをテーマに討論しました。

小十人十色の修了論文

司会 皆さんは今、修了論文を書いていると伺いました。どのような内容なのかを教えてください。
ダニエル 私は森見登美彦という作家の作品における大学生像をテーマとしています。特に大学生たちの不登校をメインにして、その背景には何があるのかについて研究しています。
ダオ 私は日本におけるLGBTのコミュニティについて論文を書いています。LGBTの友達がいて関心をもつようになりました。
司会 なるほど。タイって確かLGBTに対する偏見が日本よりも少ないと聞きました。
ダオ 差別が全くないとはいえません。LGBTの大部分の人がカミングアウトしているので日本よりも寛容だとは言えるんですけど。でもまだ差別を受けることもありますね。
司会 タイで学校や公共の施設ではLGBTの人に特別な配慮などがありますか。
ダオ それは、あまりないですね。その面では日本の方が進んでいると思います。例えば、多目的トイレとか相談口とかあるじゃないですか。タイではそういうものは少ないんです。一応相談口はあるんですが、大体精神関係の問題とか、性指向とかも含めても一つの問題として扱っていて、でも日本ほどの配慮はないですね。
ツェベルマ 私は日本国憲法における外国人の人権保障について書いてます。主に在日コリアンや外国人の参政権について扱っています。
ジチャン 私は日本の独身主義者を研究しています。きっかけは香取慎吾主演の「家族のカタチ」というドラマを見て、そのドラマの登場人物の価値観にすごく共感を覚えたことです。
司会 中国では結婚するのが当たり前ですか?
ジチャン そうですね。日本のドラマを見ても、特に親は結婚しろという雰囲気ではないんですけど、中国ではそういう雰囲気がかなりあります。
ヨンレ 私は、教育に関連して、その中でも教材について研究していました。外国人日本語学習者、例えば日研生のみんなも母国で日本語の教材をたくさん使っていたと思いますけど、そういう既存の教材で果たして日本語という言語に対する深い理解ができるか、という問題について考えています。具体的に私が良い教材になるのではと考えているのは現代の小説です。その中でも吉本ばななの「キッチン」を使ってはどうかと考えています。
司会 つまり、外国人向けの日本語教材として、教材である作品を用いたらよいのでは、ということでしょうか。
ヨンレ そうですね、ウチ・ソト概念を理解させるために、生教材となる日本の現代小説をどのように選び、活用すべきかという方法論も研究していました。
司会 吉本ばななの「キッチン」を使うという試みは実際に進められているんでしょうか、それとも使って見たらどうかっていう実験的な段階なんでしょうか。
ヨンレ そうですね。実際に使いたかったんですけれども、日研生の論文の段階ではそれは無理ですね。修了論文では、内容まで分析して、特にウチ・ソト、主人との関係がストーリーの展開によって変わっていき、ソトの二人の対話がウチの言葉で話すようになったりしたことが非常に面白かったですね。それを教育的に活用できるアイデアを出しています。もし私が先生になったら直接使いたいですね。
シカン 私は「日本の昔の説話と現代の都市伝説の中の日本人の恐怖の対象の変遷」について書きました。比較対象は、山姥と口裂け女です。実は口裂け女のモデルは山姥だと私は考えています。
司会 口裂け女のモデルが山姥とは知りませんでしたけど、日本人が怖がる怪談って結構全部似ているとは感じるんですよ。昔のものでいえば、ちょっと嵐になり始めてどうしようと思って逃げ込んだところでおばあさんが親切にしてくれて、振り向いたら化け物でめっちゃ怖かったっていうのが山姥。一方で、口裂け女は、道を歩いてたら突然お姉さんが「ねえ私綺麗?」とか話しかけてくる。さらにマスクを外したら口が裂けていて怖い、みたいな話でした。
シカン 平凡な人たちが突然違う世界に迷い込むことになるというのが多分怖いんでしょうね。
ヨンレ 口裂け女は日本から来て韓国へも伝わってるんです。その時は日本語とか日本についてはあまり知らなかったのですが、日本由来の口裂け女の話を聞いて、みんなで本とか読みながら「これ怖いな」って話していたのは覚えています。でも、今修了論文で研究している口裂け女の話を聞いてみたら、昔私が聞いた話と違う部分もあったんです。やはり都市伝説というのは、口で伝承されていくものだから個人によって内容が違ったりするんだなあと感じました。私が知っていたのは、ちょうどその時期に整形手術が流行ってて、それに失敗した女性が恨みを持って他の人を殺すというものでした。
司会 現実感があって怖いですね。
ヨンレ 実は私も高校で発表のために口裂け女について研究していたことがあるのですが、実際に整形手術の話を知った上で、こういう話を聞くと、ありえそうな話だと思わされます。
司会 ブームにのって流行った口裂け女ですね。
ヨンレ でも都市伝説は日本だけで流行ってるということを知っていますか。他の国ではあんまり都市伝説がないんです。で、全世界調べた結果一番有名なのが日本とアメリカ。密封された部屋で扇風機を使ったら絶対に死ぬという話を知ってますか。その話は韓国でもとても有名で特に私の親世代ではそういう話をある程度信じていて、扇風機をつける時は窓を開けるよう子供に言うほどです。調べた結果、都市伝説が有名になった理由は、はっきりした理由があるというより怖さが人に伝わるという点が大きいようです。そのあたりが日本では発達しているかもしれません。
司会 都市伝説と昔の怖い話の関連はありましたか。
シカン 昔は、日本人は自然に恐怖を抱いていたからこそ、山姥という妖怪が生まれました。あと、説明すると話が長くなるのですが、現代だと、人々は人間に恐怖を持っているから、口裂け女という妖怪が生まれました。

一年間を振り返って

司会 それでは最後に京都大学で学んだ感想について教えてください。
ダニエル 日研生の観点から話をすると、もっと部活に参加したかったです。
司会 部活に参加できるとしたらどこに入りたかったですか?
ダニエル 書道部や京都を歩く会、または登山部ですね。
ダオ 世界的に優秀な大学で学ぶのは初めてで、優秀な学生の雰囲気を実感した感じです。授業とかもかなり難しくてできなかったことができるようになったというのもあります。ただ非常に残念だったのが、選択授業が欲しかったこともありますし、なかなか日本人と触れ合う機会がなかったことです。留学生のサークルに参加したりもするのですが、日本人と話せなかったのが残念でした。
司会 確かに、京大生にも日研生の仕組みを知っている人が少ないので、今後交流できる機会があるといいですね。
ツェベルマ 触れ合う機会がなかったので学部生の方について何も言えません。ただ、こっそりと講義に出たことがありました。教員は面白い講義をしてくれるし、日研生の先生もしっかりしていて教育する側もすごいんだなと思いました。ただ、部活に参加できなかったのが残念でした。できれば乗馬部に入りたかったです。
司会 モンゴルの人は馬に乗れるんですか?
ツェベルマ 乗れます!
司会 みんな乗れるということですか? 自転車と同じ感覚ですか。
ツェベルマ ちょっと違いますね。馬が大人しくないから、自転車のように危ないところがないとは言えません。どっちかというと日本人が泳ぐのと同じような感覚でモンゴル人は馬に乗ってますね。
司会 では乗れない人もいるということですか。
ツェベルマ はい、乗れない人もいますね。
ダオ モンゴル人は馬に乗るのがステレオタイプだと思ってました。聞いたら失礼だろうなと思って聞いたことがありませんでした。やっぱりステレオタイプは適当ではないですよね。
ヨンレ 私もみなさんがおっしゃったように、残念なことに、日本人の学生と話す機会がなかったです。私はたくさん日本語を使って会話したかったです。日研生から考えられる京大のイメージは、勉強を頑張りながらも自由な感じでした。韓国ではみんな就活のことばかり考えていてあまり個性がない。でもここではみんなそれぞれ個性あるし、時々変な格好もするし、面白かったです。
ジチャン 私は二点あります。一つ目は日研生のみんなが本当に優秀な人で、しかもヨーロッパやアジアなど世界各国から来る人だから、たぶん一生でこのチャンスしかないほど多くの国の人と触れ合うことができて、貴重な体験をさせていただいたことです。みなさんの論文のテーマも日本の様々な所に注目していて、毎回発表などを聞いてる時も興味深かったです。二つ目は、京大生は本当にすごい人たちだと思います。私はアイセックに入ってて、アイセックの人たちは活発で、京大生の中の京大生と私は思っています。自分は今、もしかして将来の日本のリーダーと友達になってるかもしれませんね。私の母国の学校では、これほど優秀な人材や面白い考え方をする人はこんなに多くなかったので中国に帰ってから一流の大学に入りたいという考えを持ち始めました。
シカン 二点あると思います。一つ目は素晴らしいみんなと一緒に過ごせて、そういうみんながいたから、私も成長したのではないかと思いました。二つ目は、日研生のつながりを深められたことは非常にいい経験でした。
司会 本日お越し頂きありがとうございました。あまり留学生の方とは日常生活で話す機会はありませんが、今回座談会を開催することで留学を身近に感じることができました。ぜひ、読者の方にもこの記事を読んで頂き「日研生」の存在が身近になってくれればと思います。(了)
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