〈京大雑記〉 第7回 学生コンサルティング室のその後(2010.03.16)

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本紙08年12月16日号を見ると「頑張る学生、応援します 悩み学生が解決 学生コンサルティング室」なる記事が掲載されている。これは、学生が尾池和夫総長(当時)に「学生の課外活動をサポートしてくれる場所」を求めたのをきっかけとして、学生の課外活動を支援するため設けられた組織。相談員として学生を配置する、学生が相談に応じ、アドバイスする「場」を大学が提供する、というもの。

開設当初は本紙をはじめとする報道各社から注目を集め、中には「恋愛相談も!?」なるセンセーショナルな煽りをした媒体もあった。それから1年半が経過し、学生コンサルティング室は有効に機能しているのだろうか?そう疑問を感じた私はコンサル室の相談員に接触を試みた。

相談はメールgakuseikikaku(at)mail2.adm.kyoto-u.ac.jpで受け付けており、都合のつく時間を調整した上で、直接顔を合わせ面談するのだとか。「コンサルティング室」とはいっても、専用の活動スペースが与えられている訳ではなく、京大サロンなど適当な場所を見つけるのだという。

「環境教育を行う団体を紹介して欲しい」といったサークル探しから、「北野天満宮を会場とした地域活性化のお祭りを開きたい」というイベント立ち上げの相談までテーマは多岐に渡りこの1年半で計19件の相談に応じたという。「日本語を学ぶアジアの学生による国際サミット」をしたいとの相談に対しては、半年以上に渡るサポートの結果、2009年8月には「アジア日本語学部生会議」というイベントの開催につながるなど、「成果」も着々と生み出されつつある。

これらの活動を行う中で感じるのは、情報の不均衡だと言う。相談員は「多くの学生は、京大にどのような課外活動支援制度があるか知らない。また、人的ネットワークの存在を知ればすぐに解決する問題もある。そういった人と人を繋げる役目を果たせれば」と語る。

また、コンサルティング室自らの主催で、総長らと学生が座談会をする企画も2月9日に行われ「普段全く会う機会のない総長と直に話が出来てよかった」など好評を博した。

今後の展開としては、コンサルティング室の知名度をいかにして上げていくかを課題としており、公式ブログ(http://ameblo.jp/kusc/)といったウェブの活用も視野に入れているそう。ただ、来春で相談員から大学を卒業してしまう人もいるので、新しい相談員も募集していきたいという。

京都大学では近年めまぐるしい勢いで有象無象の「プロジェクト」や「提携」が立ち上げられている。新聞などメディアはスタート時の華々しさに飛びつきはするものの、そのプロジェクトなり提携なりが上手く機能しているのかについて検証をすることは少ない。新たなアクションの始動に目移りしてしまっているのだ。今回の学生コンサルティング室の一件で、こうした普段の「地道な活動」にスポットを当てることが必要だと感じさせられた。(魚)

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