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「白眉プロジェクト」採用者決定

2010.02.23

京大は1月27日、若手研究者支援事業として来年度から実施する「白眉プロジェクト」の採用者18名の内定を発表した。昨年9月に実施概要が発表された同事業は「次世代を担う先見的な研究者を育成する」ことを目的に、京大に限らず学内外の博士号取得者らを年間20名を上限に年俸制特定教員(准教授、助教)として最長5年間雇用するもの。採用者には月40〜65万円の給与のほか、研究分野に応じて年間100万円〜400万円の研究費が支給され、新設の「次世代研究者支援育成センター」(センター長:伏木亨理事補)の所属となる。採用後にそれぞれの研究内容に応じた部局で、教育活動・事務・管理等に携わる義務のない研究に専念できる環境が付与される。

昨年9月16日から11月16日までの公募で36の国や地域から計588人の応募があり、1月まで同センターが書面、面接による選考をした上で18名が決定した。原則として4月からの採用となる。研究テーマは文系・6名、理系・12名で「古典的功利主義の社会的思想の研究」など多彩。18名の内10名は東京大、理化学研究所、産業技術総合研究所の研究員など京大以外の研究機関の研究者で、ペンシルバニア州立大学など海外からも3名が採用となった。