そうだ、寄席に行こう 「1年目だって出来るもん」(2010.02.16)

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1月23日、京都大学落語研究会が田中神社で『第158回京大落語を聞く会』を開いた。今回の寄席は『1年目だって出来るもん』と題されたとおり、入部して1年未満の部員だけで行われた。

会場は境内にある小屋の畳敷きの部屋で、雰囲気も出ている。座布団の上に胡坐をかいて待っていると、じょじょに客も増えてきた。やはり年配者が多いが、中には大学生らしき人もいる。そうこうするうちに、太鼓と三味線の音で寄席がはじまった。

最初の演目は『手水(ちょうず)廻し』。大阪弁で顔を洗うことを『ちょうずを回す』と言うが、田舎者が勘違いして奇天烈な行動をとるという話である。

次の『寄合酒』では、同じように8人の酒飲みの勘違いが何重にも連なっていく。そして小野小町の逸話に題材をとった『口合小町』、怪談話『野ざらし』と続く。休憩をはさんで、素朴な村人たちが初めて鏡を見るという『松山鏡』。トリは泥酔した男の間抜けな話『替り目』だ。

どの話も登場人物たちが生き生きしており、また随所に洒落が効いているので、含み笑いと爆笑が次々にやってくる。そして何よりも、噺家たちのしぐさは一見の価値がある。言葉と手の動きだけで、誰が何をしているのかありありと想像できるのだ。その精巧な演技は当時の生活に対する細かな観察のたまものである。私はこの落語という永い年月をかけて磨かれた大衆芸能に、絵画や彫刻のような芸術性を感じた。(書)

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