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ビジネススクール提携 神大・慶大と

2010.01.16

12月17日、京都大学経営管理大学院は慶應義塾大学大学院経営管理研究科、神戸大学大学院経営学研究科の2校と包括的な提携を行なうことを発表した。

同大学院は2006年に文部科学省が社会的・国際的に活躍できる高度専門職業人の養成に特化した課程、いわゆるビジネススクールとして開設された。しかし米国などと異なり日本ではまだ経営修士の社会的認知度が低いことから、ビジネススクール同士が協力して社会的地位の向上を目指すこととなった。昨年夏より検討を初め今回の提携合意に至ったという。

3校のうち旧制官立商業の流れを組む神戸大学、1978年に国内で初めて経営修士課程を設置した慶応大学はいずれも実践的な教育の蓄積がある。一方京都大学は、経営修士課程こそ歴史が浅いが、経済学全般の長年の研究蓄積が有り、双方の強みを生かした相乗効果が期待できるという。

今後の具体的な取り組みは現時点では未定であるが、通信回線を使った遠隔授業や、単位の交換制度の創設、教育システムの共同開発などを検討しているという。

基本合意書の締結は、1月18日に神戸大学出光佐三記念六甲台講堂で開かれるMBAシンポジウム「わが国における経営人材育成の最前線」の場で行われる予定。