宇治に大型複合施設・会議場 キャンパス開設から62年、ようやく実現(2009.11.16)

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10月23日、宇治キャンパスにて複合施設「宇治おうばくプラザ」が開所した。300人を収容する「きはだホール」をメインとして、レストラン・コンビニ・セミナー室などを併設する。

竣工記念式典には同キャンパス研究室出身の松本紘・総長や尾池和夫・前総長、地域を代表して久保田勇・宇治市長、岡田亘令・黄檗宗管長(萬福寺住職)などが参席した。各々の挨拶では、同キャンパス初となる本格的会議場の実現を喜ぶ声、大学だけでなく地域に開かれた点のアピールが多くを占めた。松本総長は、プラザを拠点として「世界の研究者が国際会議に集い、地域住民の皆様をはじめ一般の方と学生、留学生、教職員、また、民間企業の方々とも活発な交流が可能となるようなキャンパスの実現を目指したい」と話した。

式典後は、同ホールで尾池前総長による竣工記念講演会「変動帯に生きる」が催されたほか、竣工祝賀会としてレストラン「きはだ」で立食パーティーが行われた。開所式典参席者だけでなく、同キャンパスで研究する学生数百人も参加し、盛大に祝う場となった。
レストラン横の「ハイブリッドスペース」では、翌日から始まるオープンキャンパスに向けての研究紹介パネルが設置されており、準備を終えた多くの学生が祝賀会に参加した。

24日・25日の一両日は、プラザを中心としてオープンキャンパスが催され、活況のうちに終わった。

(関連記事:本紙11月1日号「新たな宇治キャンパスのいざない 宇治オープンキャンパス」)

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「きはだホール」は同キャンパスで初めての本格的な大型ホール。5つのセミナー室・多目的のハイブリッドスペースを付設することで、学会をはじめ国際会議にも対応する。座席設計にも工夫が施されされ、前席の人の頭で舞台が見えない―ということがない。

開所を祝う声が大きかったのも当然で、同キャンパスは1947年の開設以来、学生や教職員が集う場がなく「生協の食堂で遅くまでしゃべっている状態」(河田惠昭・前おうばくプラザ実行委員長)だった。学会もこれまで、宇治市のホールなど学外施設を借りて催してきた。学生・研究員約900人、教職員約800人を擁する「第二キャンパスというには余りにも貧弱」(松本紘総長)な状況だった。

これは同キャンパスがもともと、化学研究所・エネルギー理工学研究所・生存圏研究所・防災研究所など、研究を主たる目的とする附置研究所の寄り合いで出来たという事情にもよる。後からできた桂キャンパス(03年開設)が、産業界と結びつきの強い工学研究科が主体だったこともあり講堂(500人収容・船井記念講堂内)、大ホール(300人・ローム記念館内)、桂ホール(200人・事務管理棟内)―と整備されてきたこととは対照的だ。

国立大学法人化後、「京都大学重点事業アクションプラン2006~2009」で計画し、経営努力で発生した利益「目的積立金」を活用して、ようやく実現した。

プラザには、学外者も利用できるレストラン「きはだ」、コンビニエンスストア「セブンイレブン京都大学宇治おうばくプラザ店」も入居する。レストランは、時計台記念館内「ラ・トゥール」、桂キャンパス内「ラ・コリーヌ」と同じく株式会社円居(まどい)が運営する。同社はウェブ上で「50年来受け継いでいる「百万遍 まどい」の味とフレンチをコラボレート」と紹介している。店内は「はやくも近隣住民でいっぱい」(職員)という。

コンビニは8時〜20時の12時間営業。学内コンビニは吉田南総合館・医学部附属病院のローソンに続き3店目。学生・教職員がひっきりなしに訪れる。プラザは、生活のあり方まで大きく変えそうだ。

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