細胞研究のいま iPSシンポジウム(2009.11.01)

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京大iPS細胞研究センター・CiRA(サイラ)は、10月17日に一般の人を対象としたシンポジウム「iPS細胞研究のいま―その可能性と研究活動」(会場:京都市アバンティホール)を行った。プログラムは第1部で山中伸弥・CiRAセンター長、中畑龍俊・同副センター長、戸口田淳也・同副センター長の順に講演を行い、第2部で各講演者がシンポジウム参加者からの質問に答えるという2部構成。司会は関根友美・元朝日放送アナウンサー。このシンポジウムにはiPS細胞(人工多能性幹細胞)の再生医療への応用を望む人々が多く参加した。

まず山中氏が「iPS細胞の可能性」と題し、iPS細胞の特徴やその作製方法、医療応用への必要性や可能性、これからの課題と基礎研究の充実などについて解説。続く中畑氏は「患者さんから作る疾患特異性iPS細胞」の題で、特定疾患を持つ患者の体からもらって作ったiPS細胞を使って行われている、病気の解明や新規薬剤の開発について主に説明。戸口田氏は「再生医療のいま―失われた骨を再生する」で、壊死した骨の細胞治療法を例に、iPS細胞の基礎研究と臨床治療の『橋渡し研究』として動物やヒトへの細胞治療の臨床実験がガイドラインに沿って行われていることを述べた。

第2部の質疑応答では、参加者からiPS細胞の作製を世界で初めて成功した山中氏に対してiPS細胞研究のきっかけや発想についてきかれ、他にも細胞治療の費用がいくらになるか、iPS細胞にがん・腫瘍ができやすいのはなぜかなどの質問がされた。

◆その他iPS細胞について交わされた意見の要点

○すべての細胞(約200種類)に分化でき、ほぼ無限に増殖することが可能
○従来のES細胞(胚性幹細胞)が受精卵を使うのに対して、iPS細胞は皮膚細胞を使うので、ヒトにおける倫理や免疫拒絶などの問題をクリア
○iPS細胞の発生(多くの細胞に分かれること)の過程が、がん・腫瘍ができる過程に似ていて出来やすい
○現段階ではiPS細胞で様々な部位の細胞がつくれるが、組織をつくることはできない
○他の人に移植する「iPSバンク」もつくるべきだろう        など

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