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七大戦優勝、15回目の快挙 主管校ふりきる

2009.10.18

東京大を主管に行われていた第48回全国七大学総合体育大会(七大戦)が9月26日に閉幕した。京大は各競技の順位に応じた得点の合計が210点と、3点差で2位の東京大をおさえ、7大学中トップである通算15回目の総合優勝を果たした。

京大の優勝は主管校だった2007年以来2年ぶり。過去47回の大会の中で主管校の優勝が32回、それ以外の大学の優勝は15回(七大戦公式ホームページより。以下、過去の記録の参照元は同じ)と、圧倒的に主管校が「地の利」を活かせる傾向にある大会にも関わらず、京大は今回の優勝で、これもトップの「主管校破り」9回目。1995年の第34回大会以来15年連続で4位以上と、毎年着実に上位につけ、各部のレベルの高さを示している。

同大会は1962年に、「真のアマチュアリズムの追求」などを理念に掲げ「国立七大学総合体育大会」として北海道大を主管に第1回を開催。2004年、国立大学の法人化に伴い、「全国七大学総合体育大会」に改称した。京大のほか北海道大、東北大、東京大、名古屋大、大阪大、九州大が参加し、毎年持ち回りで一校が主管を務め、各大学体育会(東北大では学友会、東京大では運動会総務部)の運営のもとで各々のクラブが試合を行う。各種目の順位に応じて得点を配分し総合優勝を決定する方式で、得点は原則「1位:10点」「2位:8点」「3位:6点」で以下4~7位はそれぞれ4~1点。不参加校等があり6、5、あるいは4校で行う競技についてはそれぞれ首位の得点を8、6あるいは4とし、不参加校は0点として計算する。

今大会は昨年12月のアイスホッケーを皮切りに、7月4日の開会式を経て、夏休みを中心として全39種目(雨天のため中止となった男女ラクロスを除く)を実施し、雌雄を決した。京大は、3連覇となるゴルフ、2連覇となる男子硬式テニスや女子バレーボールのほか、ヨット、硬式野球、男子バレーボール、女子バスケットボール、ソフトボールの計8競技で1位。ただ2位の東京大も8競技、3位の大阪大は9競技で1位となるなど、最後まで総合優勝争いはもつれた。

主管校の東京大が1988年の第27回大会以来実に21年ぶりとなる総合優勝を目指し中盤まで首位を走っていたが、京大は硬式野球、男女バレーボールで首位となり、同3種目で下位の東京大を逆転。最終種目の卓球で男子が首位、女子も2位と東京大も粘りをみせたが、京大が辛くも逃げきった。
 京大体育会七大戦担当の中野太智(だいち)さんは今回の結果をうけ「3点差という僅差での勝利ですので、どの部活も全力を尽くして掴みとった総合優勝であるといえます。主幹破りも含め、誇らしく思います」とコメントした。

次回第49回大会は名古屋大を主管に開催の予定。

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