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文化を表現するコンピュータ 土佐尚子教授、著作で紹介

2009.10.05

学術情報メディアセンターの土佐尚子教授が8月27日、『カルチュラル・コンピューティング―文化・無意識・ソフトウェアの創造力』をNTT出版から刊行した。

「どこかゆがんでしまったグローバル世界を変える」として書かれた本書は、読者に「カルチュラルコンピューティング」のパワーを伝えるため、様々な文化をコンピュータで表現する手法を紹介。

「カルチュラルコンピューティング」とはなんぞやというところからはじまって、感情・ストーリー・文化をコンピューティング(コンピュータに記憶させ、処理させる)にはどうしたらいいかを解説し、その他、松岡正剛氏などとの対話をコラムとして収載するなどしている。定価は2520円で、A5版248ページ。

著者の土佐教授はフィルム、ビデオアート、CGを駆使して芸術作品をつくるメディアアーティストで、ニューヨーク近代美術館の企画展に招待展示されたほか、国立国際美術館に収蔵されている。

今回の出版を記念して9月30日には祇園甲部歌舞練で記念トークを行い、10月7日から11日まで総合博物館の学術映像博で関連展示が行われる。また、11日には同博物館でトークイベントや村松晃男(上賀茂神社権禰宜)、宇佐美直治(文化財修復技術者)を交えたパネルディスカッション「神道×文化×メディア=?」が催される。