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新型インフル京大でも感染確認 全国で再流行の兆しか

2009.08.12

5月の国内発生確認後、神戸・大阪など近畿圏で流行した新型インフルエンザ(ブタ由来インフルエンザA/H1N1)の感染が7月、7日・14日・17日と京大の学生3名に相次いで確認された。大学の発表によると感染経路は学外とみられ、各学生間に直接の関係はなくそれぞれ軽症。授業休止等の措置はとらなかった。大学はインフルエンザの症状のある人を対象に、登校・出勤の自粛と京都市保健衛生推進室の「新型インフルエンザ相談窓口」への連絡を呼び掛けている。

厚生労働省の集計によると、国内で確認された感染者の数は、5月末から6月はじめにかけて収束したものの6月中旬以降増加し、7月24日までで累計5022人となっている。厚労省は7月22日に感染症法施行規則を改正。治療の際には新型と季節型インフルエンザとの間で大差はなく感染防止の効果は低いと判断し、5月から続けてきた遺伝子検査による全数確認を23日で中止。現在は集団感染の把握に重点を移している。