ヒトの顔認知様式は3000万年前から アカゲザルにヒトと同じ錯視(2009.08.01)

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足立幾磨特定准教授(京都大学霊長類研究所)らの研究グループは、アカゲザルがヒトと同じ顔知覚様式を持つことを明らかにした。ヒトとアカゲザルは約3000万年前に系統が分かれたことから、ヒトの顔知覚様式が少なくとも約3000万年前から存在していたと考えられる。この研究成果は8月11日発行の米科学誌「Current Biology」に掲載される予定。

ヒトは他者の顔を識別する際、目鼻口の個々の特徴ではなく、それらのバランスを参考にしていることが知られている。例えば、目と口の上下を逆さまに入れ替えた顔は非常にグロテスクに見えるが、目と口以外の上下を逆さまにした顔
(新聞を逆さにして見た時の左上図)には違和感を覚えにくい。この現象はサッチャー錯視と呼ばれ、ヒトの顔知覚様式をよく表した好例とされている。

今回の研究では、アカゲザルにもサッチャー錯視が知覚されるのかを分析した。その結果、アカゲザルがヒトと同様に目鼻口のバランスに着目して他個体の顔を識別していることが明らかになった。これまでヒヒやハトなどの動物でも実験はされていたが、ヒト以外でサッチャー錯視が発見されたのはアカゲザルが初めて。

今回の研究成果について、霊長類研究所長の松沢哲郎教授は「アカゲザルは医療関係の研究の実験動物としても多く使われている種。今後の脳科学研究への展開が期待される」とコメントしている。


《本紙に写真掲載》

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