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国際有機化学京都会議賞、第1回は米国教授

2009.07.18

国際有機化学京都会議(IKCOC)組織委員会(委員長・吉田潤一工学研究科教授)は、同会議創設30周年を記念して、ケミカルサイエンス、特に有機化学の分野で著しい功績を残した研究者に「国際有機化学京都会議賞(IKCOC賞)」を授与すると発表した。第1回目贈呈者は米国ハーバード大学のジョージ・ホワイトサイズ教授となり、今年11月に行われる同会議にて授賞式が行われる。

ホワイトサイズ教授は物質表面における有機分子の自己組織化を応用し、有機分子や細胞、金属原子を他の物質表面に微小サイズで転写する手法を開発した業績が授賞理由となった。賞金は100万円。

国際有機化学京都会議は近畿化学協会が主催となり1979年に創設。材料、生命、医薬を主なテーマとし3年ごとに京都で開催されており、前回2006年の会議は40か国から900人以上の研究者が参加した。世界各国からノーベル賞受賞者を含む気鋭の研究者を講演者として招待しており、過去には鏡像異性体の研究で知られる野依良治教授がノーベル化学賞受賞前の1994年に招待されている。今年の会議はホワイトサイズ教授の他、中辻憲夫・再生医科学研究所教授ら22名の産学の研究者の講演が行われる予定。会議は今年11月9日から13日まで、リーガロイヤルホテル京都で開催される。

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