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過剰な免疫反応関与の物質を解明

2009.06.23

グローバルCOE「生命原理の解明を基とする医学研究教育拠点」の活動の一環としてすすめられている研究で、医学研究科の成宮教授らの研究グループが「PGE2はEP4受容体を介して免疫炎症を促進する」との研究成果をまとめた。5月24日付「Nature Medicine」誌オンラインに掲載された。

今回の発表では、外来性の病原体の排除の際にはたらくリンパ球の一種である「T細胞」などの表面にでているEP4とよばれる受容体にプロスタグンジン(PG)E2という物質が作用することで、T細胞から分化した細胞で組織破壊を起こし炎症を促すTH17細胞の増幅などを促進すること、また様々な動物モデルを用い、EP4受容体の作用を除外する薬物を投与することで、関節リウマチなどの免疫病の発症を抑制できることを発見したという。

今後は臨床への応用を行い、アレルギーや自己免疫疾患の治療につなげたいとしている。

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