文化

〈Campus Pond〉 第7回 農学部中庭

2009.05.16

中央キャンパスから今出川通を渡り北部構内に入る。四方を建物に囲まれ、日の差す場所がある。

道から一歩はみ出して敷き詰められた砂利を進んでいくと、そこには池があった。

農学部総合館の中庭は、大学のキャンパスらしからぬ趣を醸し出す空間である。この中庭は昨年12月からの改修工事の折に。日本庭園風のつくりに生まれ変わった。それに先立ち、学生による中庭再開発のコンペティションが行われた。最優秀賞は木を活かしたコンセプトが貫かれており、姿からその趣を感じ取ることができる。工事が行われた当時は建物の耐震改修工事が行われていたこともあり、資材置き場および駐車場として利用されていた。当時は既にこの池は存在したものの、北部食堂前のコイが悠然と泳ぐそれと似ていたらしい。今の姿からはすると当時の面影は微塵も感じられない。

今春に完成された事もあり、今はまだ新しい活用のされ方を模索している段階であるという。このスペースはW100教室の後方の扉から直結しているだけに、講義の合間にここで憩う学生や教職員の姿が見られるようになるかもしれない。



《本紙に写真掲載》