尾池和夫 × 益川敏英 大学の役割、戦争体験など語る(2009.05.01)

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時計台記念館百周年記念ホールで4月19日、昨年9月まで5年間京大総長を務めた尾池和夫氏と、京大名誉教授で昨年ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英氏の対談「京都大学と学問・社会 人類の未来」(主催:京都大学職員組合退職者の会 共催:京都大学職員組合・京都大学生活協同組合)がひらかれた。大学の教育・研究をふくめた運営に関する問題や、2人の戦争体験、職員時代の思い出等が話題にのぼった。

大学の教育・研究については両者とも、目先の実益はなくとも学問自体を純粋に楽しむ基礎研究の大切さを訴えるとともに、益川氏は「親の学歴が子どもの将来に影響を与えるような風潮が強くなっている」と指摘、尾池氏は「大学の主人公はあくまでも学生」と述べたうえで、法人化直後の国による授業料標準額の値上げ等を引き合いにだし、大学を取り巻く現状に懸念を示した。

続いて戦争や平和運動に関しては、益川氏が自身の戦争体験を語ったうえで「戦争にたいして生理的な嫌悪感を抱いている。理屈で云々いうよりも、戦争体験を生で語ることのできる最後の世代として『戦争は嫌だ』という感覚を後世に伝えていきたい」と話し、尾池氏は「若い世代の人々には世界中の戦争被害者の話を聞いてほしいし、直感をすぐに行動に移す勇気をもってもらいたい」と応じた。

また両者とも京大の教員時代には職組の幹部だったということもありその当時の話も交わされ、尾池氏は組合の運動に関して「一番大事なのは継続すること。くすのきのように若葉が頑張らなければならないんであってOBに大きな顔させてたらあかん」と発破をかけた。

学内外から多くの聴衆がつめかけ会場はほぼ満員。昨年日本を沸かせた「益川節」と総長時代からかわらぬ尾池氏のユーモアあふれる受け答えに客席からは笑い声と拍手が度々沸き起こり、対談は終始なごやかな雰囲気ですすんだ。

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