化学研究所寄付部門新設 水素燃料普及目指し(2009.04.16)

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化学研究所は、4月1日より寄付研究部門「水化学エネルギー(AGC)研究部門」を新設した。寄付者は旭硝子株式会社で、担当教員は物理化学専攻の中原勝教授と辻野康夫助教。

研究内容は、中原教授らが発見した水化学反応の基礎研究を活用し、水素エネルギー反応の技術化に必要な実証研究を行うことにある。

中原教授らが発見した基礎研究は、ギ酸を利用した水素の製造・運搬・貯蔵技術のこと。これまでギ酸の触媒反応から一酸化炭素と水、もしくは二酸化炭素と水素ができることはわかっていたが、中原教授らは、前者が可逆反応であることを発見した。

つまり、一酸化炭素と水からギ酸を生成し、それを貯蔵・運搬することで、低コストで水素燃料の利用を図ろうというものである。さらに、ギ酸からの二経路の分解について、選択性が金属、三制度、濃度、温度から決定されることが示され、ギ酸から選択的に燃料水素を導出する方法の側面も考案されている。また、以上の基礎研究より、1世紀前より知られていた一酸化炭素と水から二酸化炭素と水素ができる反応が、ギ酸を中間体としてもつことが明らかになった。

水素燃料は廉価で温室効果ガスを排出しないクリーンなエネルギーであり、本部門は温室効果ガスの放出を激減させる水素エネルギー社会の実現促進を目指している。そのため、本部門では水素を貯蔵する化学タンクとしてのギ酸を、人工燃料として使用する方法の確立を目的としている。

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