「交錯」の瞬間映す 総合博物館 春季企画展(2009.04.16)

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総合博物館で4月8日より、春季企画展「交錯する文化」がひらかれている。同博物館所蔵のもののほか、文学部、附属図書館や、東洋文庫、国立国会図書館所蔵の鏡・古文書・地図など数十点を展示している。

同展では展名のとおり、ある文化が新たな文化と「交錯」した時代を映す文化財を展示。会場内は「模倣」「葛藤」「転成」の3つのワードでカテゴライズされている。

「模倣」では前1世紀に中国から日本に伝わった鏡『舶載鏡』や、その後それを模倣して日本で作成された鏡『ホウ製鏡』等を展示。どちらにも四神(玄武・白虎・朱雀・青龍)を象徴する文様などがあるが、前者が中国独自の思想に基づいたものであるのに対して、日本のものでは模倣なので思想性が込められていないという。

「葛藤」では主に、修復中の文化財『広ヨ考』の各頁を展示。これは明代に中国でつくられた地図帳で、明・日本・朝鮮半島の全体図等が掲載されている。朝鮮図が2つ収められており、一方の朝鮮図は明らかに印刷のものでなく手書きのものであることから、所有者が、一方的に朝鮮半島の姿を描く中国の姿勢に反発の姿勢を表したもの、と考えられるという。

「転成」では江戸時代のオランダ人製作の地球儀『ファルク系地球儀』を原図とし、それを浄土宗の世界観を表す五輪塔図像にはめこみ平面図に仕立てた『和蘭新定地球儀』などが展示されている。ほか秀吉が使用していた印章も。これは室町時代の日明貿易時に明から生糸を輸入する際に明が使っていたものがのこったものであるとする説があるという。

展示品の一部についての解説を収める無料パンフレットも30ページ以上に及び充実。同展は5月10日まで。

また、期間中4回にわたり、京大名誉教授でこの3月まで同博物館の館長だった山中一郎氏ら4人による公開講座がひらかれる予定。


《本紙に写真掲載》

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