銭コレ09~銭湯からまちをデザインする~(2009.03.16)

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大学生の居場所を求めて


京都のまちを特徴づける一つの生活空間として、銭湯の存在がある。京都市民の体をあたため、垢と疲れを落とすとともに、世事を語らう社交の場、サロンでもある。現在、京都市内には180軒の銭湯があるが、毎年10軒ほどの銭湯が営業を停止している。また、銭湯料金(京都府公定価格)もここ4年で350円から410円に値上がりし、割高感が否めない。

こうしたなか、「銭湯」の居場所としての良さを、大学生を含めた若い世代に知ってもらうイベントが企画されている。中村祐希(同志社大4回生)さんを中心とする学生団体ENが主催する「京都銭湯コレクション09」だ。プロジェクトでは、「ここで見つかる。あなたの大切な居場所。」をテーマに、トークセッションや写真展など、若い世代が銭湯に来たくなるようなイベントを行う。

トークと、写真と、乾杯と。


オープニングとなる3月13日のトークセッションでは、フリーペーパーSCRAPの編集長、加藤隆生さんや劇団ヨーロッパ企画の俳優、本田力さんなど、京都で学生時代を過ごし、現在も京都で活躍する4人が「京都の居場所」をテーマにフリートークをする。場所は銭湯を改装した「さらさ西陣」で。参加料は銭湯料金と同じ410円と、心憎い。

イベントのメインは、銭湯を会場にした写真展。出会いと別れの季節である3月という時期にあわせ、お世話になった人、先生、友人に「伝えたい一言」を写真で表す。一会場あたり20の写真が展示され、総数では300ほどが展示される予定。期間中には一日一会場ずつ、「風呂あがりの乾杯」と称し、お酒やジュースなどのフリードリンクをふるまう予定。銭湯仲間同士、語らう機会を提供する。

「往復」から「居場所」へと


きっかけは自分の体験から。一週間に一度は銭湯の湯槽につかるという中村さんは、周囲の大学生が銭湯を知らないことをもったいない、と感じたという。「京都が好きというけど、実際にはバイトと家と大学の往復。若い世代にまちの居場所を作ってもらいたいと思って」と話す。イベントも今回一回だけに留まらず、映画などの映像制作を通じて、続けていきたいという。(ち)

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