京大建築純粋階段

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 「トマソン」という芸術上の概念がある。赤瀬川原平らが発見した概念で、「不動産に付着して保存される無用の長物」。今回のような純粋階段(建物に接続 しない無用階段)のほかに、原爆タイプ(建物などの痕跡が壁に残ったもの)、高所ドア(二階以上の部分にあるドア)などがある。意図的に創作されたもので はなく、見る側による芸術といえる。
工学部七号館の前にある純粋階段は、京都大学意匠研究室の玄関階段だったもの。一九八四年、建物が解体撤去された際に、何らかの理由で階段だけが取り壊 されず、残された。玄関階段として機能したのは、たったの十八年間だったという。機能を失った純粋階段は、どこか芸術作品と似た不思議な魅力を持つ。
この純粋階段は、「京大建築純粋階段」と名付けられ、「建築の構造部分としての有と、全体性の無との矛盾を象徴」しているのだという。能書きの存在がいささか興をそぐが、思わぬところに、意外なものがあるものだ。京大周辺のトマソン探索というのも一興かもしれない。

京大建築純粋階段

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