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稲盛財団記念館が竣工 AA研など5部局はいる 川端近衛のAA研跡地

2008.11.07

10月31日、川端近衛の角地(吉田下阿達町)に稲盛財団記念館が竣工した。地上3階建て、延べ床面積約6千平方メートル。2階・3階に大学院などの部局が入るほか、1階に京都賞や京大の研究資料を紹介するスペースを設け、一般開放する。11月16日には竣工記念として、「京都賞シンポジウム ~知とこころの調和が未来をひらく~」が3階大会議室で催される。

稲盛和夫・稲盛財団理事長は披露パーティーで「地の利を得ておりますし、市民の方々が、京都大学に対する親しみを持って訪れる場所になってほしい」と話した。

2階・3階に入居するのはアジア・アフリカ地域研究研究科、東南アジア研究所、アフリカ地域研究資料センター、地域研究統合情報センター、こころの未来研究センターの5つ。

1階で京都賞を紹介する「京都賞ライブラリー」には歴代受賞者のパネルや、受賞のきっかけとなった物品が陳列される。隣の「研究資源アーカイブ映像ステーション」では、京大の研究資料をまとめた映像を閲覧することができる。

記念館の寄附元である稲盛財団は、京セラの創業者・稲盛和夫名誉会長が1984年に設立。京都賞、京都文化会議などの啓発事業や助成事業を行っている。記念館は今夏竣工予定だったが、数か月遅れての完成となった。財団は現在、九州大学でも同名の記念館(延べ床面積約3千平方メートル)を建設している。

1階スペースは火曜~土曜(祝日など除く)の10時~16時開館、入場無料。

《本紙に写真掲載》

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