シルクロードの仏教文化を紹介 京大総合博物館(2008.10.01)

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総合博物館で秋の企画展「シルクロード発掘70年―雲岡石窟からガンダーラまで―」が開催されている。京都大学が70年にわたって行ったシルクロードの仏教遺跡調査の成果を集大成して発表する。

調査は人文科学研究所の前身、「東方文化研究所」が1938年から開始。中国の雲岡石窟やパキスタン北西部のガンダーラなどの仏教遺跡を調査、仏教文化の源流を探ってきた。当時日本に持ち帰った出土資料のうち、仏像や石彫など約400点が今回初公開される。ガンダーラ仏は彫りが深く、美しい表情をしているのが特徴的で、日本の仏像とは違った魅力を感じさせてくれる。ギリシャ彫刻を思わせ、東西文化の融合を見て取ることができる。

また、文物展示と併せて調査の様子を伝えるパネル展示も行われており、70年の歴史を体感することができる。1959年からのイアパ(インド・アフガニスタン・パキスタン)調査を指揮した水野清一教授(当時)による雲岡石窟の菩薩の実測図は非常に精緻で、絵画のようなスケッチとなっている。京大理学部の協力を得て、世界に先駆け行った気球による空中撮影の様子も紹介されている。

人文科学研究所には調査で得た出土資料、撮影した膨大な写真資料が保管されており、それらは今後の研究の重要な資料になる。特にバーミヤーンの調査資料は、タリバーンによる遺跡破壊後、復元に向けて歴史的意義を高めていくことになるだろう。そのほか、今回展示されている雲岡やガンダーラの出土品も、調査時からすでに遺跡が盗掘に遭ったこともあって、現存する貴重な歴史遺産となっている。今回の企画展ではその一端に触れることができる。

12月27日まで。一般400円、大学・高校生300円、小中学生200円。京都大学の学生は無料で入館できる。月、火曜休館。問い合わせは総合博物館(075・753・3272)。

なお、企画展に併せて人文科学研究所による関連する講演イベントが予定されている。

《本紙に写真掲載》

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