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判定します環境保護への理解度 3R検定、三都で実施 環境保全センター助教ら

2008.09.25

浅利美鈴・京都大学環境保全センター助教らは来年1月、環境への取り組み方針「3R」の理解度合いを問う「3R検定」を京都・大阪・東京で実施する。このほど実施要領がかたまり、公式テキストも発行された。

3Rは「Reduce=発生抑制」「Reuse=再使用」「Recycle=再資源化」の頭文字をとったもの。3R検定は、浅利助教が委員長を務める実行委員会が主催、官公庁や日本経済団体連合会などが後援する。自治体の環境行政担当者、企業のCSR担当者、地域で環境活動に取り組む人などの受験を想定している。

公式テキストをもとに100問が出題され、得点に応じて「3Rリーダー」、「3Rリーダーのたまご」の2つが認定される。認定後も具体的な活動のためのレクチャーなどを用意している。当面は年1回の実施を予定する。環境理解を問う検定には既に「環境社会検定試験」(主催=東京商工会議所)があるが、合格後の活動サポートまで見据えた検定は初めてという。

第1回検定試験は2009年1月11日(日)実施。龍谷大学深草キャンパス(京都会場)、大阪産業大学中央キャンパス(大阪会場)、上智大学四谷キャンパス(東京会場)の3ヵ所で受験できる。受験受付期間は9月15日〜11月30日。

公式テキスト(出版=ミネルヴァ書房)は、実際に検定の問題を作成する実行委員などが執筆。9月13日から京都・大阪・東京の大型書店で販売、18日からその他の書店で販売する。網羅性の高い構成にしてあり、浅利助教は「高校生にも分かる内容。(受験しなくても)環境を勉強する人にはバイブル的に使ってほしい」と話す。