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国際交流多目的ホール竣工 留学生の交流の場に

2008.06.18

京都大学国際交流センター内に6月2日、国際交流多目的ホールが武田科学振興財団の援助のもとに竣工した。記念セレモニーには尾池和夫・京大総長、森純一・国際交流センター長、横山巖・武田科学振興財団理事長など、関係諸団体の代表者が集まった。

式中、尾池氏は1309人の留学生が地域との交流を盛んにし、日本の文化の理解を深めて欲しいと挨拶。さらに、森センター長は、世界中で留学生集めの競争が激しくなる中、居心地のよい大学を作ることが求められており、落ち着いた雰囲気の中で自由に様々な国の番組を見て楽しんだり、英語の講演会、ディスカッションなど様々な用途で使えるこの多目的ホールは大いに役立つと話した。

多目的ホールは武田科学振興財団の助成する外国人留学生支援特別事業の一環として設置されたもので、横山理事長によれば財団の創立70周年の記念事業でもあるそうだ。このホールの意義としては、テレビ、キッチン、LANなどが完備されていることから、留学生が料理、映画鑑賞、語学発表会などを通して交流の場に活用することが目的とされている。

ホールは色彩、設備とも落ち着いた雰囲気を醸し出しており、日本人学生、留学生とも、積極的に活用することで、生活感あふれる一風変わった交流の場にすることが期待される。

《本紙に写真掲載》