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来年1月より3R検定実施 ~時計台前でキックオフイベント~

2008.06.18

持続可能な社会への意識を高めるため、京大関係者を中心とした「3R検定実行委員会」は、来春1月に「3R検定」を実施することを発表した。3Rとは、リデュース(抑制)・リユース(再使用)・リサイクル(再資源化)の3つを指す言葉。委員会は5月30日、キックオフイベントとして、京都高島屋の垂れ幕を利用した巨大エコバッグを時計台前で披露し、検定への参加を呼びかけた。

検定の実施は京都と東京で行われ、参加条件は自由だが、内容は高校生以上を想定したものとなる。今夏までには3R検定のためのテキストも発行される。委員会によると、受験者は5000人程度を見込んでおり、エキスパートの資格を認めるのは、上位の3割程度になる予定。また試験の評価に関して、単純な合否で判定するのではなく、上級~初級といった段階別に受験者を分類する方式を検討している。

委員会は受験者に対して、何らかの特典を検討中である。この3R検定で得られる資格が、社会的にどのように扱われるかは全くの未知数であるが、委員会の代表、京大名誉教授の高月紘氏は「環境に深い知識を持ったエキスパートが、企業などで数多く必要とされている。この検定を受けることが、将来の自身のキャリアアップに繋がるような検定にしたい」と語った。