論文不正 新たに37件 19年に懲戒の理・元教授(2021.10.16)

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京大は9月28日、熊本地震に関する論文不正で2019年に停職処分を受けた理学研究科の林愛明・元教授について、新たに4本の論文で37件の捏造や改ざんが見つかったと発表した。学内規程にもとづき同日付で懲戒解雇相当とした。林氏は昨年2月に退職しており、京大による調査や論文撤回の求めに応じていないという。

京大によると、4本の論文は2017年から18年にイギリス科学誌などで発表された。地図上で断層を示す点の集まりが複製して記されており、調査委員会は林氏が活断層の存在を主張するために捏造したものと判断した。このほかグラフの書き換えなど計18件を故意の不正と認定し、加えて19件の注意義務の怠りを指摘した。

林氏を巡っては、16年に発表した論文に計10個の改ざんや盗用があったとして、京大が19年7月に1年間の停職処分を下した。19年3月に大学が調査結果を公表したところ、翌月に新たな通報が入り、今回の不正発覚に至った。調査委員会は不正の経緯について、林氏が共著者に意見を求めずに論文を投稿することが常態化していたと説明している。

京大は林氏に対し、文書で懲戒処分を通知して論文撤回を勧告したが、10月11日時点で反応がなく、不正認定や処分に対する見解は不明だという。京大は9月28日に会見を開き、再発防止策として研修の徹底などを挙げた。潮見佳男副学長は「極めて遺憾。信頼回復に努める」と述べた。

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