京大近所探訪VOL.6 谷川住宅群(京都市左京区)(2021.10.01)

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神楽岡通から吉田山へと続く石畳をのぼっていくと、整然とした銅板葺きの家並みが現れる。大正時代末期、運輸業で財を成した谷川茂次郎が造営した借家群である。

京都大学の教官が主な借り手であったという家々は、階段状の人工地形に3、4軒ずつまとまって並んでいる。全ての住宅が東側を向いており、大きく開いた2階の窓からは大文字山を望むことができるという。東側手前には庭が作られているため、家は自然豊かな吉田山に溶け込んでいるように見えるが、裏手には石垣に面してシックな玄関が並んでおり、古き良き町の雰囲気が漂っている。その間に横たわる路地を歩けば、家々の静けさと木々のざわめきが心地よく、時の流れが停滞している別世界に迷い込んでしまったかのようだ。

石畳をさらにのぼればカフェ「茂庵」がある。同じく谷川茂次郎が自然の地形を生かして造営した庭園を利用したもので、都市的な景観の谷川住宅群とひと続きの演出を成している。足を進めながら振り返って、大文字山を遠くに望む眺めを楽しむのも趣深い。なお、谷川住宅群は現在も住居として使われているため、散策には生活する人々への配慮が必要だ。(凡)

谷川住宅群
京都市左京区吉田神楽岡町
京都市営バス「銀閣寺道」下車 徒歩5分

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【玄関側から見た住宅群。現代日本とは思えぬ風情だ】

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