ニュース

大学院入試で出題ミス 合否に影響なし

2021.09.16

京大は8月11日、情報学研究科知能情報学専攻の修士課程の入学試験(7月31日、8月1日実施)において、「情報学基礎」の試験問題で誤植による出題ミスがあったと発表した。誤植があった小問は、受験者全員を満点とした。合否への影響はないという。

試験終了後、当該専攻の教員から指摘があり、出題ミスが発見された。「情報学基礎」の試験問題は、日本語と英語を併記する形で出題しており、英語版の小問に誤植があったという。日本語版に誤りはなかった。誤植によって小問の理解に混乱をきたして受験者が解答できなくなった可能性があると判断し、全員を満点とする措置を講じたという。

誤植があった小問は選択問題ではなく、受験者全員が解答する必要があった。本紙の取材に対し京大は、「大半の受験生が誤植のなかった日本語版の方を見て解答したとみられる」と回答した。再発防止策については、「試験問題の作成及びチェック体制の問題点を再度見直し対策を徹底するとともに、出題にかかわっていない教員が入念に点検を行う」としている。

関連記事