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学生自治の重要さ訴え 崎山政毅氏講演会

2008.06.01

5月21日午後7時より法経本館第5教室にて立命館大学教授崎山政毅氏による講演会「学校をコモンズ(遊び場)にする論理」(主催:農学部学生自治会)が開催された。学内の自治に対する意識が低下しつつあることを危惧した同自治会の鈴木隆洋さんが中心となり、学生の自治とは何かについて考えてもらう機会となれば、との願いを込めて企画したもの。

当日の参加者が比較的少人数だったこともあり、講演は演壇では無く崎山氏を学生が囲むアットホームな形で一時間半近くに渡って行われた。

崎山氏は80年代初頭に京大理学部に在籍し、積極的に自治活動にかかわっていた。崎山氏は敗戦直後から全共闘までの学生運動の流れや、自身の学生時代の状況について解説した上で、現在の学生が置かれている状況は当時と異なり不安定で将来が見えない厳しいものになっていると指摘。しかしその中でも我々が日々を過ごす大学という空間を「どうやって自分たちが『気持ちいい』と思える場所を自分たちのいる場所を自分たちの手で使い勝手の良いものにしていくことが大事」と述べた。

また、自治や運動のあり方について、好きな人同士でかたまるとそれは内部に閉じたものになってしまう。嫌な奴とも向き合える緊張感を持った関係を作ることが大事」と話した。来場者は熱心に話に聴きいり、「私も何かやってみたくなった」などの声がきかれ講演は好評であったようだ。(次号講演会録を掲載予定)

《本紙に写真掲載》