731部隊論文 京大 本調査しない理由明かさず 人体実験指摘する有志に回答(2019.06.01)

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京大が1945年に学位を授与した旧満州731部隊軍医将校の論文に人体実験が疑われる記述がある問題で、5月10日、京大は、検証を求める有志に対し、本調査を行なわないとする方針を決めた際の議事録等を開示しない旨を通知した。西山勝夫・滋賀医科大名誉教授ら有志は、4月5日付で要請書を京大側に提出し、関係資料を開示するよう求めていた。今回の回答を受け、5月27日、有志は会見を行い、「大変遺憾」として法的請求を検討する意向を示した。

京大は、5月10日付の回答で、研究公正調査委員会にて審議した結果、有志が求める資料について、開示が必要との判断に至らなかったと説明した。有志による「満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」は4月5日付の要請書で、▼議事録を含む予備調査に関する資料▼研究公正調査委員会委員の所属と氏名を開示するよう求めていた。今回の回答を受け、西山氏は、「理由を示さずに資料の開示を拒否するのは不誠実で、大変遺憾だ」と述べた。続けて、京大が公開している不正調査の規定に、委員の氏名等を公表するよう定められていると指摘した。

当該の論文は、ペスト菌を有するイヌノミを「さる」に付着させて感染率を調査したもので、京大は、これを執筆した軍医将校に医学博士の学位を授与した。しかし、有志は、「さる」が「頭痛(中略)ヲ訴ヘ」という記述を含むことなどから論文中の「さる」が人間である可能性を指摘し、京大に検証の実施および人体実験が確認された場合の学位取り消しを求めている。京大は、有志の要求を受けて昨年9月から予備調査を実施したが、今年2月、文書で「本調査を実施しない」と通知した。

5月27日の会見で、共同代表の鰺坂真・関西大学名誉教授は「歴史に対する責任は大きい」と京大を批判した。有志は、今後、情報公開請求を実施し、京大側の対応しだいで訴訟の提起を検討するとの意向を示した。また、「学内外の世論が京大を変える」として、関連の講演会を開催するほか、署名を集めていくという。

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