岩石からひもとく歴史 総合博物館で「地質の日」記念イベント(2008.05.16)

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5月10日、京都大学総合博物館で「地質の日」記念イベントが開催された。5月10日は、1876年にライマンらにより日本初の広域的地質図「日本蝦夷地質略之図」が作成されたほか、1878年には地質調査組織「内務省地理局地質課」が設置されたことから「地質の日」となっており、総合博物館では、大学院理学研究科・地球惑星科学専攻地質学鉱物学教室の主催により、毎年記念イベントが行われている。

当日はあいにくの雨だったが、会場に集まった親子連れを含む約50人は実物の鍾乳石やナウマンゾウの化石を目にしながら熱心に話に聞き入っていた。

はじめに、渡邊裕美子・理学研究科助教が「石から探る、昔の天気」と題して、インドネシア・ジャワ島洞窟での実地調査の話を織り交ぜつつ、鍾乳石中に観察される縞模様から過去の降雨量を読み解く手法を紹介した。

続いて、北川博道さん(理学研究科博士課程)が「網にかかったナウマンゾウ」というテーマで、瀬戸内海で発見された本物のナウマンゾウの化石を用いながら、瀬戸内海でゾウの化石が発見されるまでの経緯や、ナウマンゾウの性別、年齢などを分析する方法を発表した。

参加した高校1年生は、「地学が好きなので今回のイベントに参加した。岩石には歴史が詰まっていて面白いと思う」と話した。


午後からは地鉱図書室に所蔵されている貴重図書の展示や大学院生によるポスター展示が行われた。1820年出版のスミスの「英国地質図」、1830年出版のライエルの「地質学原理」の初版といった英国地質学の祖の著書のほか、湯川秀樹教授の父である小川琢治教授らにより発刊された学術雑誌「地球」第一巻など、普段目にすることのできない文献は参加者の目を引いていた。

主催者である田上高広・理学研究科教授は「普段研究室にこもりがちな我々にとって、いつもとは違う形で研究内容を披露するのはいい機会だった。また、若い院生にとってはモチベーションも上がるであろうし、分かりやすく話すというスキルが向上するなど教育的効果もあると思う」との感想を述べた。

《本紙に写真掲載》

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