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吉田寮 元寮生の会 京大に申入書 訴訟の取り下げ求める

2020.11.01

京大が吉田寮現棟の明け渡しを求めて寮生を提訴した問題で、10月21日、元寮生からなる団体が訴訟の取り下げなどを求めて京大に
申入書を提出した。厚生課職員がこれを受理した。宛先は湊長博総長と村中孝史・学生担当理事となっており、京大は本紙の取材に「総長及び村中理事は、要求書の提出があったことは承知している」と回答している。

元寮生が組織する「21世紀に吉田寮を活かす元寮生の会」は申入書の中で、訴訟の取り下げや寮自治会との交渉の再開などを要望し、これらについて話し合うために総長と理事との面会の機会を設けるよう求めた。訴訟の取り下げや面会実施の検討状況について本紙が京大に尋ねたところ、「答えかねる」と回答した。

また、10月1日には吉田寮自治会が総長と全8名の理事宛に要望書を提出し、交渉再開の可否などを10月末までに返答するよう求めている。これについて京大は本紙の取材に「総長及び各理事は、申入書の提出があったことは承知している」と回答したうえで、寮自治会への回答の可否については明言を避けた。次回の口頭弁論は12月2日に京都地裁で開かれる予定となっている。

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