高橋義朗教授に「紫綬褒章」 原子物理学を研究(2020.11.16)

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秋の褒章受章者が政府から11月3日付で発表され、京大からは、高橋義朗・国際高等教育院教授が受章した。原子物理学の研究に関する業績が認められた。

1980年以降、アルカリ金属原子を用いた冷却原子に関する研究が進む中、高橋教授は1990年代より希薄イッテルビウム原子のレーザー冷却実験を始めた。希薄イッテルビウム原子は、基底状態で電子スピンを持たない。そのため、アルカリ金属原子で用いられていた手法は使えなかった。そこで、高橋教授は、レーザービームを用いた光学的トラップを独自に開発した。その手法を用いて、超低温にまでイッテルビウム原子気体を冷却し、トラップすることに成功した。その後、希薄イッテルビウム原子のボース・アインシュタイン凝縮やフェルミ縮退を実現した。これらは、電子スピンを持たない原子の世界初の量子気体である点で画期的だとされる。

高橋教授は、原子物理学を専門とする物理学者である。京大理学部を卒業後、京大理学研究科助教授などを経て、現職に至る。現在は、理学研究科教授も併任している。

紫綬褒章は、学術や芸術分野において優れた業績を挙げた者に、天皇から授与される褒章である。紫綬褒章を含む各褒章は毎年春と秋の二回発令され、今年の春には京大から佐藤卓己・教育学研究科教授(人文社会情報学)と杉山淳司・農学研究科教授(木質科学)がそれぞれ受章した。

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