京大生 感染確認 新型コロナ 各所で対応続く(2020.04.16)

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※この記事は4月15日に執筆されたものです。現在の状況とは異なる点が多くあります。最新の情報は、京大 前期は対面授業なし 新型コロナ対策基準 引き上げ(2020.05.01)からご確認ください。

4月9日、京大の学生が新型コロナウイルスに感染したことが分かった。京大によると、学生は3月下旬に旅行でニュージーランドに渡航していた。学内に濃厚接触者はいないという。感染拡大が続く中、学内の複数の図書館が臨時休館しているほか、オンライン授業に関する改正法が施行されるなど、各所で対応が進められている。

3月下旬にニュージーランドへ旅行

京大によると、学生は旅行のため渡航し、3月25日に帰国した。30日からのどの痛みを感じ静養していたが、4月2日、書類を受け取るために学内へ立ち寄ったという。4月6日に医療機関を受診し、7日、PCR検査で陽性が確認された。京大は保健所からの報告を受けて学生への聞き取りを行い、9日、ホームページ上で公表した。学生は1人で渡航しており、保健所が学内に濃厚接触者がいないことを確認したという。なお、学生が立ち寄った学内の施設について京大は、どのキャンパスかなどを含めて詳細は「答えかねる」としたうえで、すでに消毒作業を実施し、閉鎖はせず業務を続けていると回答した。

学生は京都市内の98例目の感染者に当たるという。京都府全体では4月15日現在、215人の感染が確認されている。京都府は4月7日に日本政府が発令した緊急事態宣言の対象地域に含まれなかったが、西脇隆俊・府知事と門川大作・市長が10日、対象に加えるよう政府に要請した。

オンライン授業 著作物 今年度のみ無償利用へ


新制度 前倒し施行で手続き円滑に

感染拡大を受けて各教育機関が休講措置をとる中、オンライン授業での著作物の使用について、今年度に限り無償利用が可能となることが分かった。4月10日、政府は利用手続きを簡略化する新制度の施行を閣議決定した。これに先立って6日、新制度で取りまとめを担う団体が、政府与党の提言をもとに特例で無償利用とする方針を固め、文化庁に申請した。正式な認可を経て、4月28日から施行される。

新制度では、「一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会」が各分野の著作権者を束ね、著作物の使用料を分配する。各教育機関はこの協会に補償金を支払えば、著作物を授業目的で送信、配信することが認められる。今回、各地での休校措置に伴い遠隔授業の必要性が高まっている状況をふまえ、政府与党が今年度に限り無償利用とすることを提言し、協会が方針を決定した。

新たに始まる「授業目的公衆送信補償金制度」は2018年5月に創設されたもので、政府は当初、来年の施行を予定していた。しかし、新型コロナウイルス感染症が流行し、対応を進める各教育機関から早期施行を求める声が相次いだ。文化庁は3月4日の時点で、個々の著作権管理者に「配慮」するよう要請し、現行法のもとで円滑に運用することを目指していたが、3月25日、前倒しで改正法を施行するべく協会に準備を指示した。4月1日に京大を含む7大学の総長らが連名で早期施行を要請する文書を出すなど新制度への需要が高まる中、4月10日、政府は4月28日に改正法を施行することを閣議決定した。

改正前の著作権法のもとでは、オンライン授業で著作物を使用する場合、権利者を探して個別に許諾を取る必要があり、インターネットを活用した教育の推進の妨げとなっていた。今回施行される改正法により手続きが簡略化され、著作物の円滑な利用が可能となる。今年度の無償利用は特例措置のため、来年度以降は協会が認可を受けて補償金額を設定し、各教育機関が利用に際して支払う形となる。なお、資料を印刷して教室で配布するなどの著作物利用に関しては、新制度の施行後もこれまで通り無償で認められる。

京大でも、対面授業の開始延期に伴いオンライン授業の導入を進めている。一部の学科ではすでに配信による授業を開始したほか、5月からの導入に向けて4月中に模擬授業を配信する科目もある。また、京大は4月10日から4日間、京都大学教務情報システム(KULASIS)を利用して全学向けにアンケートを実施した。各学生のインターネット環境を把握し、授業方法を検討するとしている。

附属図書館休館 貸し出しは継続


感染拡大を受け、京大附属図書館が5月6日まで臨時休館している。ただし、申し込みフォームまたはメールで事前に予約した場合に限り、書籍を借りることは可能となっている。このほか、開架図書について、臨時の措置として学生の貸し出し冊数を10冊までとするなど通常時より増やし、通常1回までの貸出延長も5回まで認めるとしている。吉田南総合図書館でも同様の対応をとっており、その他学内の多くの図書館が臨時休館や一部サービスの制限を発表している。また、4月7日には、昨年9月に竣工した桂図書館が開館を迎えた。当面の間は時間を短縮して開くという。

京大 自粛解除後の立て看設置を認める


新歓用の立て看板の設置期間について、学内の規程では4月20日までとされているが、京大は4月8日、今年度に限りその運用を変更し、課外活動の自粛要請を解除した日から20日間は設置を認めると発表した。授業の休講に伴い新入生が学内の立て看板を見る機会が減っていることを受けて判断したという。枚数は1団体につき1枚までとしている。新歓を巡っては、京大が3月31日に課外活動の全面的な自粛を要請した。要請を受け多くの団体が活動の縮小や新歓イベントの中止に踏み切り、SNSの活用など可能な範囲での新歓活動を模索している。

新歓を含む課外活動以外の生活に関して、川添信介・学生担当理事は4月10日、KULASISで注意喚起の声明を発表し、下宿先で複数人での飲食を自粛するよう学生に求めた。下宿先で毎晩のように宴会をしているとの苦情が大学に寄せられたと説明し、「感染拡大に繋がる一切の行動を慎むようお願いする」と呼びかけた。

全国の感染者数 8千人超


新型コロナウイルスは風邪の原因となるウイルスの一種で、発熱やのどの痛み、強いだるさなどの症状を引き起こす。重症化すると肺炎となり、死亡例も確認されている。感染から発症までの潜伏期間が長いうえに無症状者からも感染する特性があり、治療法の確立が追い付いていないことも相まって世界中で感染拡大が続いている。厚生労働省によると、4月15日時点で日本国内の感染者は8100人で、うち901人がすでに退院しており、死者は119人となっている。

4月16日14時配信
20時更新

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