新型コロナ 流行の影響 京大にも 卒業式・入学式は中止(2020.03.16)

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国内外で新型コロナウイルス(COVID‐19)の感染が拡大している。世界保健機関(WHO)は3月11日、「新型コロナウイルスはパンデミックと言える」との認識を示した。京都市内でも感染者が出ており、各種イベントは中止・延期を迫られている。京大においてもさまざまな対応がとられており、入学式や卒業式などの式典も中止となった。

新型コロナウイルスは、風邪の原因となるウイルスの一種であり、発熱やのどの痛み、強いだるさなどの症状を引き起こす。重症化すると肺炎となり、死亡例も確認されている。3月14日現在、日本国内での患者数は641人であり、そのうち死亡者数は21人である。京都市内でも、1月30日に1例目の感染者が確認され、現在までに9件の症例が報告されている。

厚生労働省は2月26日、大規模な感染を予防するため、大勢の人が集まるスポーツ・文化イベントの中止・延期、または規模縮小などの対応を要請した。これに伴い、多くのイベントが中止・延期の判断を迫られた。

京大では1月31日に「新型肺炎(コロナウイルス)に対する本学の方針について(第1版)」を発表した。その後、3月6日までに第5版まで更新され、中国や韓国、イラン、イタリアなどの感染者数の多い地域への渡航自粛や、当該地域から帰国・入国する学生・職員に対する所属部局への報告を要請している。また、学生・職員が新型コロナウイルスに感染した場合に、感染者と大学それぞれがとるべき対応等が示されている。

3月10日に京大は、3月23日の学位授与式および24日の学部卒業式、4月7日の入学式を中止することを公式サイト上で発表した。卒業式については「2500名に上る学生が一堂に会して式典を行うことは、学生各位の感染リスクと感染拡大を防ぐ社会的責任の観点から、実施することは極めて困難な状況である」としたうえで、祝辞の動画配信などの対応をとることを明らかにした。動画配信は学位授与者への総長祝辞が3月23日の14時から、学部卒業者への総長祝辞が同24日の10時から、無料の動画配信サイト「京都大学OCW」にて配信されることが決まっている。また、学位記の交付や祝賀会といった卒業に関する各学部の行事の予定についても公式サイト上で公開されている。祝賀会などの催しは中止となり、学位記交付はグループごとに時間帯を指定するなどの対応がとられている。

合格発表はウェブのみ 各種イベントは中止・延期

3月10日の合格者発表は、学内での掲示板による発表は中止となり、ウェブ上での発表のみとなった。当日は雨天でもあったことから、正午には構内に受験生はほぼおらず、午後2時頃から、合格した新入生の姿がちらほら見られた。

また、京大関係のイベントについても、3月1日から3日にかけて西部構内の総合体育館で開催予定だった「2020 京都大学キャリアフォーラム」が中止となるなど、それ以外の多くのイベントも中止・延期を発表している。また、退官教授の最終講義・講演会などは軒並み延期や中止となっている。

さらに、例年4月のはじめに本部構内で実施される健康診断が、今年はWEB問診だけとなる予定だ。

課外活動への影響も

川添信介・学生担当理事は2月27日、「新型コロナウィルス感染拡大に伴う課外活動の自粛等について」と題した通知を全学公認団体に出し、合宿・遠征・ライブといった催しや不要不急の集会を当面の間、自粛するよう要請した。京大は本紙の取材に対し「全学公認団体にとどまらず、大学内の課外活動団体は同様の対応を期待する」とコメントしている。また、4月以降の新歓活動についても、今後の状況次第では自粛を求める可能性があるとしている。

自主ゼミや学生団体への貸し出しがなされている文学部の教室については、申請を受け付けている文学部自治会学友会が、3月16日から4月7日の間、教室使用を停止とすることを発表した。文学研究科からの通達で、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため文学研究科の教室使用を一律禁止した旨伝えられたためという。

京大では、現状4月8日から授業開始の予定となっているが、早稲田大学では4月の授業開始日が4月20日以降に繰り下げとなり、それまでの間、新歓活動が中止となっている。京大でも同様の対応をとる可能性があり、先行きの見えない状況となっている。

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