奄美遺骨 京大へ返還求める 京大 面会拒む(2019.10.16)

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京大が保管する奄美の遺骨を巡り、奄美三島の住民がつくる「京都大収蔵の遺骨返還を求める奄美三島連絡協議会」が10月4日、返還を求める申入書を山極壽一総長宛に提出した。協議会は、総長や理事らとの面談を事前に申し入れていたが、京大当局は拒否した。京大は遺骨の管理状況の開示をも拒んでおり、協議会は「無神経な対応」と批判している。

奄美群島の遺骨については、京都帝国大学医学部・病理学教室の三宅宗悦講師らが、1933年から35年に墓を掘り返すなどして収集した。三宅氏らは収集した250体以上の人骨を同教室の清野謙次教授らと、研究資料として保管していた。三宅らは人骨を収集する際に洞窟墓を掘り返していることから、当時の刑法に抵触していた可能性が指摘されている。京大当局によると、現在、遺骨は総合博物館第4収蔵庫に保管されているという。

協議会の大津幸夫代表と原井一郎事務局長が10月4日、京大事務本部棟を訪問した。2人は当初、受付の守衛を通じて、総長や担当職員との面会を求めたが、京大側は面会を拒んだ。守衛の取り次ぎで、職員1名が本部棟入り口に姿を見せ、大津代表から返還を求める申入書を受け取り、「担当部署に取り次ぐ」と話した。協議会とその支援者らは同日記者会見を開き、申入書の内容を公開し、これまでの経緯を説明した。京大の対応について、原井事務局長は、「住民の声を聞く義務が総長にはあるのではないか」と面談すら拒んだことを批判した。

協議会が遺骨の返還を求めるのは今回が3度目。昨年5月に、持ち出された遺骨の返還と再埋葬、保管状況などの情報開示を求める要求書を出したが、回答はなかった。今回、申入書を出すにあたっては、今年9月5日に、速やかな返還とともに、総長や理事などとの面談、保管状況の開示、管理状況の視認の許可を要求した。これに対して京大は9月25日、現時点では返還に応じられないとし、面談や視認も拒否すると書面で回答した。遺骨の管理状況については、プラスチック製の箱に収納して総合博物館収蔵室で保管しており、2024年までを目途として順次調査を進めていると述べた。

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