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11月祭 全面禁酒決定 違反者は出店権剥奪

2019.07.16

7月3日と11日に、第61回11月祭全学実行委員会(全学実)の会議が開かれ、全面禁酒の提案が多数決で可決された。11月祭の期間中、教育学部祭区域を除く本部構内および吉田南構内の来場者全員の飲酒行為を禁じる。違反者は今年度と次年度の企画出店権が剥奪される。

今回の提起にあたり事務局は、第61回11月祭において個人及び団体の飲酒や酒類の持ち込み、提供を禁止する方向性を示した。事務局の説明では、違反が発覚した場合は身分証の提示を求めたうえで、事務局がその場で酒類の預かり一時預かりを行う。違反者が企画参加者であれば、参加企画は11月祭終了時まで停止となり、企画参加者全員の次年度の企画出店権が剥奪される。また、違反者が抵抗するなどの悪質な対応をした場合、周りの参加者の安全に配慮しつつ、11月祭会場内からの退去を求める。

全面禁酒の方針は6月11日の全学実の会議において事務局が提起していた。飲酒による死亡事故の防止と、見回りに当たる事務局員の負担の軽減が目的だと説明している。この提案を巡っては、事務局が京大当局に本祭の部分禁酒を提案したところ、当局が全面禁酒を行わない場合はグラウンドおよび教室の使用を認めない旨を通告したことが背景にある。7月3日に全学実会議では多くの反対意見が挙げられ、議決は11日に持ち越された。11日の全学実会議では、3日に挙げられた反対意見について事務局がそれぞれに回答した。しかし、全会一致での承認に至らず、事務局の16日からの企画説明会までに決定したいという事務局の意向もあり、多数決で決議する提案が全会一致で可決された。結果は全面禁酒に賛成が11票、反対が10票で全面禁酒が可決された。全面禁酒が採択されたが、11月祭事務局員と有志の見回りは行われる予定。

このほか、3日の全学実会議では、模擬の出店に際してアレルギー表示を義務化する規則が採決された。アレルギー事故が起きた時の責任の所在や規則違反者への処分は今後の全学実で審議される予定。

日程の交渉を要望へ

また、11日の全学実会議で、日程についての交渉に関する要望書を学生担当理事および国際高等教育院に提出することが決議された。事実上の日程短縮を求める当局からの通達に対して、京大生を対象にしたウェブアンケートを実施した。ウェブアンケートの結果、5430人の回答のうち、5274人が「今年度の11月祭において従来通り4日間の開催を望むか」という質問に対して「はい」と答えた。それを受けて事務局は今回、当局に早急の対応を求める要望書を提出することを提起し、全会一致で承認がなされた。

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