〈総合博物館企画展〉カメラが写した80年前の中国 (2019.02.16)

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京都大学総合博物館で2月13日から4月14日までの間、「カメラが写した80年前の中国‐京都大学人文科学研究所所蔵 華北交通写真」展が開催されている。戦前の中国大陸にあった日中合弁の華北交通株式会社の35000点にもおよぶ広報用ストック・フォトからテーマ別に厳選された写真を見ることができる。

華北交通会社とは、1939年に発足した中国華北地域の鉄道・バスの管理を行うためにできた会社である。また、この会社は雑誌「華北」を国と共同で発行しており、当展示で掲載されている写真はその雑誌に使うために撮影された。この雑誌は、日本政府が中国大陸に移住する日本人を増やす目的で作らせた側面があるので、中国大陸に住む様々な民族や職種の人々の楽しそうな様子が写されている。

今回展示されている写真群には、日中戦争下における戦闘状況はほとんど写されておらず、華北・蒙疆地域の交通インフラ、資源、産業をはじめ、風土、民族、文物といったものが写し出されている。鑑賞者は、これらの写真からこれまでとは違うイメージの当時の中国の在り方が感じ取ることができる。
 
展示の形式は、それぞれの章でテーマに沿った写真がまとまっているという形になっている。また、5つある章とは別にプロジェクター展示とフィルム上映が存在する。プロジェクター展示は、6つのテーマで集められた写真を公開していて、総時間は約1時間に上る写真のスライドショー形式で流れる。フィルム上映のフィルムは、京都鉄道博物館に所蔵されていたものであり、音声入りで公開されるのは今回が初めてである。

また、この展示と合わせて、「華北交通アーカイブ」がROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センターでウェブ公開される。このウェブサイトは展示と連動していて、鑑賞者がスマートフォンやタブレットで展示の説明文横にあるQRコードを読み取る事で、展示写真を高解像度で閲覧できるようになっている。

関連して、4月13日(土)の13から15時に企画担当者である京都大学東南アジア地域研究研究所の貴志俊彦教授等が解説するトーク・イベント「『カメラが写した80年前の中国』展をふりかえって」が開催される。(穂)

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