731部隊論文 京大 異議申し立てに回答 本調査をしないと通知(2019.04.16)

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旧満州第731部隊の軍医将校が京都帝国大学より医学博士の学位を授与された際の学位論文に、人体実験をもとに執筆された疑いのある記述が含まれている問題をめぐり、京都大学は3月15日、「満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」からの異議申し立てに対する回答を同会に通知した。回答で、同会の求めていた本調査を実施しないとしている。同会が5日に開いた会見で明らかにした。

問題となっている論文は、ペスト菌を有するイヌノミを「さる」に付着させ、その感染率を調べたもの。その中で、「さる」が「頭痛(中略)ヲ訴ヘ」という記述が見られることなどから、論文中の「さる」は人間であった可能性があるとされている。

京大は、昨年9月より当該論文に係る予備調査を実施。2月8日、人体実験が行われたと断定する科学的合理的根拠がないこと、関係者への聞き取りができないことを理由に挙げて、本調査を実施しないとする調査結果を同会に通知した。これに対し同会は、大学による調査が論文の申請された1945年当時の知見に基づいて実施されていないことなどを理由として、予備調査が不十分であると主張。本調査の実施を求めて2月20日、異議申し立てを行っていた。

しかし、京大は今回通知した3月15日付の回答で、予備調査での判断を覆すほどの根拠が異議申し立ての中で提示されなかったとして、過去の通知にて示された通り、本調査を実施しないという姿勢を示した。

京大の通知を受けて同会事務局長の西山勝夫・滋賀医科大名誉教授および同会共同代表らは会見の中で、京大の回答について「学術の府としては、信じがたい回答である」と述べた。また、今後の活動について「学外からだけでなく、学内の世論を大きく広げていくために、京都大学の有志の教職員の方々と協力していく道を模索している」との方針を語った。一方で、大学に対しては調査を実施した委員会のメンバーに関して及び予備調査に係る資料を開示するよう要請するという。

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