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11 月祭 飲酒を一部規制 泥酔などの問題に対応

2018.09.16

8月7日、11月祭全学実行委員会(全学実)が開催され、本年度の11月祭における飲酒に関する規制の実施が決まった。18時以降の飲酒に加え、ビン酒の持ち込み、アルコール度数が30度を超える酒類の持ち込みが禁止されることになった。

本部構内のおよび吉田南構内で、模擬店企画閉店時刻にあわせて18時以降の飲酒が禁止される。11月祭スタッフが違反を確認した場合、違反を通告し、注意する。また、注意を無視した場合は、スタッフが酒類を一時預かるという。

今年度の全学実ではさらに、17時以降開設される泥酔者対応本部に看護師を1名置くことも決まった。看護師は民間の派遣会社から派遣される。医療資格を持ったスタッフを常駐させることで、泥酔者への対応を厚くするのが狙い。さらに、17時以降の巡回人員を増やすために、京大生から、巡回のボランティアを募集することになった。

飲酒規制は、近年の飲酒に起因する問題の多発を受け、6月の全学実で11月祭事務局が提起した。事務局は、昨年の11月祭で、酒に酔った来場者によって起こされた、暴力行為や物品の破壊といった問題が、「11月祭の円滑な運営の妨げになっている」ことや飲酒による死者が発生しかねないことを踏まえ、今年度は対策を取る必要があると判断したという。6月の全学実では、「11月祭が参加するすべての人々にとって安全な場になるよう」努力する旨の「飲酒行為に関する宣言」が採択された一方で、具体的な規制については、議論がまとまらなかった。規制に慎重な立場からは、飲酒規制が11月祭以外に波及する懸念や禁酒措置の実質的な有効性への疑義が出されてた。

7月の全学実でも議論は続き、最終的には、「一律の規制を必要としない、学生主体の11月祭が望ましい」、「11月祭に関わる全ての人が自分には何が出来るのか考え主体的に行動すべき」といった事項が確認され、事務局の原案通り、規制をかけることが決まった。

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