iPS研で論文不正 特定助教 データを改ざん(2018.02.16)

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京都大学は1月22日、同研究所に所属する山水康平助教が作成した論文に不正があったと発表した。実験結果からグラフを作る際に、データがねつ造されたという。京大は論文の撤回を出版社に申請するといい、山水助教は学内規程によって処分される見通しだ。

論文の改ざんは、不正の疑いがあるとの情報が学内から同研究所の相談室に寄せられたことにより発覚した。京大はこれをうけてiPS研究所内と学内本部のそれぞれに調査委員会を設置。17年9か月から4か月にわたる調査の結果、論文のねつ造およびデータの改ざんが確認された。論文の主要な6つの図のうち、5つにデータのねつ造が見つかった。山水助教を除く論文共著者については、いずれも不正への関与は確認されなかったという。

不正があった論文では、iPS細胞から血液脳関門と呼ばれる脳内の構造を作製することに成功したとされる。現在の医療では、血液脳関門の働きによって薬が脳内にまで届かないことが課題となっている。iPS細胞から血液脳関門の作製が可能となることで、人工的な実験が可能になり、アルツハイマー病やパーキンソン病の治療につながる創薬の開発が期待されていた。

iPS研究所は今後、これまで行ってきた実験ノートの提出および論文データの管理を徹底するとともに、研究者や研究指導者へのモラル教育の機会を作るとしている。

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