人々と社会の健康を大学から 「京大ヘルシーキャンパス・キックオフフォーラム」(2017.12.01)

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京都大学ヘルシーキャンパスのキックオフフォーラムが、11月17日に国際科学イノベーション棟で開催された。この催しは、京都大学の健康管理部門が「大学から人々と社会の身体的・精神的な健康を創造すること」を目的に立ち上げたヘルシーキャンパス運動を、大学を挙げて推進するために開かれた。ゲストには山極総長をはじめ、北京五輪メダリストの朝原宣治氏などが招かれた。

ヘルシーキャンパス運動では、健康問題を身体、栄養、精神面の3つに分類し、それぞれに関するイベントを企画して取り組んでいる。その中には、医学部生が女性のストレス対策に関するeラーニング(インターネットを利用した学習形態)の教材を作るなど学生たちが主体となって進めているものもあり、本運動の特徴の一つとなっている。他にも大学生協と連携して栄養面に配慮したヘルシー弁当を販売するなど、幅広く活動している。

今回のイベントの初めに、健康管理部門の石見教授は「大学の学長を巻き込んでの健康増進運動が行われるのは日本で初めてのことであり、大学がこのような運動を推進していくことは、健康を身近に感じない学生が多い現状を考えると非常に重要なことだ」と語った。また、病気の裏返しが必ずしも健康であることとは限らないため「健康」という言葉は定義づけが難しいと述べ、この運動を通じて「健康」の意味について考えていきたいとしている。

今回のイベントの後半には、今後ヘルシーキャンパス運動をどのようにして盛り上げるかということについて、山極総長、朝原氏、石見教授に医学部の学生を加えて討論をした。話は学生にとって望ましい健康づくりの話題から始まった。アスリートとしての視点から意見を求められた朝原氏は、「運動ばかりしているアスリートは実は逆に不健康で、自身も健康を維持することに苦労している」と話した。そんな中で重要なのは健康に対するモチベーションであるとし、学生には自分に合ったモチベーションの引き出し方を見つけてほしいと述べた。山極総長は自身がゴリラの調査のためにアフリカを歩き回っていた頃が一番健康であったという話から始めた。「当時に比べて今は不健康だから、早くアフリカに帰りたい」などと笑いを誘いながら、歩くことが健康でいるためには重要であると説いた。

次に話題は学生が現在考えている企画へと移った。学生から出た企画は、スマホやパソコンの使用により身体的、精神的疲労が引き起こされることを問題視し、その対策として「デジタル断食」を行うというものだった。それに対し朝原氏はデジタル断食によって生まれた時間を健康的な活動に当てるように、機械を排除するだけでなくそこから何かひと工夫したほうが良いと提案した。

最後には、学生がこの運動を通してどのような生活を送るべきかという話題になった。山極総長は「私自身の反省からすると、食生活によって健康を台無しにしないように、正しい食事と運動のバランスを大事に生活してほしい」と、きちんとした食習慣の管理を薦めた。また朝原氏は、健康診断で得られるデータなどから自分の体の変化に興味を持つことで、健康的な活動につながるだろうと語った。そして、学生たちに「私も京都市の健康大使であることから健康であり続けないといけないので、一緒に頑張って継続していきましょう」とエールを送ってイベントは終了した。(湊)

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