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〈Topic’17〉ノーベル医学・生理学賞 大隅氏に 名誉博士号授与

2017.07.16

京都大学はノーベル医学・生理学賞を受賞した大隅良典氏に名誉博士号を授与することを決め、今月13日に時計台記念館で授与式が行われた。授与式の後には、百周年記念ホールで記念講演会が行われ、大隅氏は40年にわたる研究の成果について講義したほか、基礎科学の重要性についても語った。
 
大隅氏は1970年から2年間、東京大学大学院理学系研究科の博士課程に在籍しながら、大腸菌のタンパク質合成を阻害するコリシン毒素について研究するために、当時新設された京都大学の理学部生物物理学科に内地留学していた。昨年12月、細胞の恒常性維持に重要なオートファジー(自食作用)の仕組みを解明した功績により、ノーベル医学・生理学賞を受賞した。このことで日本の基礎科学研究の振興と発展に尽力していることが認められ、名誉博士号の授与が5月23日の教育研究評議会で決定した。(柴)

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