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熊本地震、京大准教授ら観測データに誤り 関連論文取り下げへ

2017.10.16

10月3日、京都大学の後藤浩之准教授が公開していた熊本地震の観測データに誤りがあったと文部科学省が発表し、データの公開停止と関連論文の取り下げが決まった。
データは、後藤准教授のもと収集された。益城町にこれまでにないほどの強い揺れが生じたこと示しており、後藤准教授、秦吉弥大阪大学准教授、吉見雅行産業技術総合研究所教授による共著論文に使用された。データは論文出版後の2016年7月から後藤準教授が運営するサイトにて公開されていたが、9月25日に当該データを不自然だとの指摘が匿名であり、データを精査したところ問題が見つかったという。
後藤准教授は自身が運営するホームページに謝罪文を掲載し、自身が筆頭著者である関連論文の取り下げを進めていることを発表した。ホームページによると、昨年12月にも、データの信頼性を疑う指摘があったが、その時にはデータの再分析は実施されなかった。