文化

改革立案のポスト新設 プロボストに湊理事を指名

2017.10.01

京都大学は9月26日、将来構想や組織改革を取りまとめる役職としてプロボストを設置することを決めた。総長は10月1日付で湊長博理事をプロボストに指名した。

プロボストは、理事の中から総長により指名され、複数の学内の教員からなる戦略調整会議を主宰する。会議は、将来構想や組織改革といった学内の複数の部局・部署と調整が必要な課題について、総長や理事からの依頼を受けて、企画の立案や調整をする。企画の決定に関しての権限は持たない。会議の構成員はまだ決まっておらず、扱う課題も現時点では未定だ。

今回のプロボスト制度は、指定国立大学法人に認定されるための改革構想のなかに盛り込まれていた。認定のためには、文部科学省が提示する事項に関して有効な取り組みを打ち出すことが求められた。その事項のうちの一つにガバナンスの強化に向けた組織体制の整備と経営上の工夫が掲げられており、京大は、プロボストの設置を取り組み案として掲げていた。審査の結果、今年6月に指定国立大学に認定され、プロボスト設置に至った。